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第368夜:シナさんの治助型

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こけし関係のホームページやブログは数えるほどしかなく、せっかく開設していても内容の更新が滞っているものが多い。そんな中、仙台の青葉こけし会がブログを開設し、当ブログもリンクさせて頂いた(http://aobakokeshi.blog97.fc2.com/)。仙台という地元のこけし会のブログであり、大いに期待したいと思う。さて、1月のヤフオクで阿部シナさんのこけしを2本入手した。1本には治助型の署名があり、もう1本にはない。今夜はそのこけしを眺めてみたいと思う。口絵写真はシナさんの治助型。

Shina_jisuke_s36_hikaku

土湯系の阿部シナは大正9年の生まれ。昭和16年に阿部金一と結婚し、18年11月より治助の木地に描彩を始めた。この戦前の作は治助名義で出ているため、治助作と混同されており、シナ作としての作例を見たことがない。戦後の作では鹿間氏が昭和34年11月に描彩した本人型(木地は正一)と35年の治助型(木地憲一)が「美と系譜」に掲載されている。この治助型は胴下部に太いロクロ線(というか帯)が引かれていて、それが私の頭に残っていた。その記憶があったのでヤフオクで入手したのである。但し、鹿間氏が作らせた治助写しは鯨目となっているが、本稿の作は目尻が下がっていて鯨目とはなっていない。実際の鯨目の作はそれほど多くないのかも知れない。写真(2)左のこけしは「35.6.9」と書いた紙が胴底に貼ってある。「美と系譜」の阿部シナの項には2本こけしが載っており、それは本稿の2本と奇しくも同型なのである。それにより、左のこけしは文市木地と分かったのである。表情は前述の正一木地の本人型と近いが右の治助型にも通じるものがある。昭和30年代中頃のシナこけしの作例として紹介した。

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コメント

ご紹介ありがとうございます。
失礼の無いように頑張りたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 青葉こけし会ブログ管理 | 2010年2月13日 (土) 07時44分

現地の色々なニュース、楽しみにしています。
よろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2010年2月13日 (土) 15時05分

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