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第378夜:千葉での是伸実演

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昨日(16日)より千葉そごう6階で開催されている「第18回宮城の物産と観光展」に鳴子の柿澤是伸さんが実演に来ているので、早速行って来た。千葉までは東京から快速で40分余り。会社を早退して向かったが着いたのは18時であった。顔見知りのご夫婦がひと組、訪れていた。是伸さんの上京は今回で4年連続となる。昨年は行くことが出来ず2年振りの千葉そごうであったが、是伸さんの実演・展示スペースはこじんまりとしていた。食料品などの販売スペースが年々増えて、実演スペースは端に追いやられているのだそうだ。カメラを持っていくのを忘れたため、携帯での慣れない写真しか撮れなかった。口絵写真は是伸さんの加々美盛型。

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展示スペースは小さいものの、その中にバラエティーに富んだ是伸さんの各種作品が並んでいた。初日の夕方なので、作品は未だ大半が残っていたと思われる。いつも目立つ勘治型は今回は少なかった。復元作では、イタヤ材で作られた天理勘治と加々美盛の力作がそれぞれ5点ほど。それに普通型、大正型、古鳴子型などの伝統的な作品が並ぶ。それらを元に多少アレンジした作品や是伸さん得意の帽子を被った立ち子、ねまりこ、えじこが何とも可愛らしい。こけしでは厄除けと言われているエンジュを使ったものもあった。昨年の横浜で好評だった各種独楽入りの小こけしも3点並んでいた。

Yoshinobu_tiba2010_2

他には季節もののお雛様、中にミニ雛セットが入る大えじこ、だるま各種、独楽や人車などの木地玩具類と多種多様である。今回初めて作って持って来る予定だった、くびれ胴の盛型や一筆目の勘四郎は残念ながら出来なかったとのこと。これらについては次の機会を楽しみにしたい。

加々美盛型について一言。昨年の友の会旅行では西田記念館の古品を直に見られるということで、加々美盛大正型を持参し、西田盛大正型と並べて比較することが出来た。その帰りに鳴子に寄った折、是隆さんが現物を見ながら作

Yoshinobu_kagami_hikaku

ってみたいという話があったので、預けてきた。そして出来たこけしは昨年、横浜の鳴子こけしまつりで是伸さんが上京した折に頂いた。その時には是伸さんの加々美大正型はなかったので、今回初めて入手することが出来た。それが写真(3)である。中央が「原」こけし、左が昨年頂いた是隆さんの第2作、そして右が今回の是伸さんの作。昨年、預けてあった時に是伸さんも研究して作ったのだと言う。今回の作も良い出来である。木地形態など、やはり是隆、是伸親子のこけしだけに共通点が多く良く似ている。ただ是隆さんの作は「原」になるべく忠実に作ろうとした姿勢が見て取れる。一方、是伸作は眉と目の間隔が開いているのでおっとりとした表情になっているし、胴模様にも勢いがある。自分なりにかなり消化したと言えるのだろう。

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コメント

この型をひいていらっしゃるとき、丁度是隆工人を訪ねました。
こうしてできあがったのを見ることができて幸せです。
ありがとうございます。

投稿: kuma | 2010年4月 5日 (月) 15時23分

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