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第385夜:美と系譜のこけし(敏彦)

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2月の東京こけし友の会の例会に、土湯系の西山敏彦さんのこけし各種が出ており、その中に「こけし 美と系譜」に掲載された西山憲一さんのこけし5種を写したものがあった(第375夜参照)。興味を持って見ていたが、その後、この5種を原寸通りに作るという話があったので、頒けて貰えるように頼んでいた。そのこけしが出来てきたので今夜はそれを改めて紹介したい。口絵写真は敏彦さんの勝治型のこけし。

 

Toshihikon_keifu5hon

今回のこけしの「原」は「こけし 美と系譜」の(81)に掲載されている憲一作の5本で、左から作蔵型16.3cm、弁之助型15cm、本人型19.3cm、勝治型20.5cm、同17.8cmでいずれも鹿間氏蔵とある。写真(2)には敏彦作を同じ順番に並べたもの。大きさは作蔵16.2、弁之助15.1、本人19.2、勝治20.5、同17.7でほぼ原寸通りと言えるだろう。これと第375夜の5本とを比べて頂きたい。先ず木地形態であるが、本項の5本は胴の形態(特に肩の丸み)が皆同じである。375夜の方は僅かに違いが見られ、より「原」に忠実なのが分かる。次に胴模様であるが、弁之助型のロクロ線の滲みは本稿作では殆ど見られない。頭の型では勝治型が「原」よりもかなり角ばっている。顔の表情は「原」の特徴を誇張して描いているので5本それぞれである。作蔵型は375夜の方が「原」に近く、本作は別の作蔵こけしのイメージではないだろうか。この5本の中では右から2本目の勝治型の表情がなかなか良い。「原」のイメージとはやや異なるが、写楽ばりの三白眼が秀逸である。本人型のクリクリ眼は未だ研究の余地がありそうである。いずれにしろ今後の変化を見守りたい。

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