« 第383夜:友の会3月例会 | トップページ | 第385夜:美と系譜のこけし(敏彦) »

第384夜:是伸さんの独楽入りこけし

Yoshinobu_komairi_kao

今夜は、先日の友の会の頒布で入手した柿澤是伸さんの独楽入りこけしを紹介したい。籤運が悪く、最後の10順目になってしまったが、こけしの底の蓋が硬くで開かないということで残っていた1本である。帰宅後、ペンチで強く引くと無事に開いて中の独楽が出てきた。この独楽入りこけしは、昨年の横浜での鳴子こけしまつりの際に目玉として作られたもの。好評であっと言う間に無くなったそうで、2日目に私が訪れた時には無くなっていた。また、千葉そごうでの実演の時にも若干出ていた。口絵写真はその独楽入りこけし。

Yoshinobu_komairi_naka

こけしの大きさは5寸。頭はやや下膨れ気味の平頭で、昭和初期の盛こけしを彷彿させる。最近の是伸こけしは幼子のあどけない可愛らしさを上手く表現しているが、このこけしも実に愛らしい。さて、こけしは胴底から内部をくり抜き、その中に独楽を3つ入れ、下から蓋をする構造になっている。普通、入れ子の場合、胴を上部または下部のロクロ線の辺りで分割して嵌め込むようになっているが、本作は胴底くり抜きのため外からは入れ子かどうか分からない。中には独楽が3つ入っているが、これが実に手の込んだものになっている。1つは普通の蕪独楽にこけしの顔を描いたもの、次はえじこ型の独楽、もう1つはねまりこ型の独楽である。どれも手抜きせずきちんと作ってあり、もちろん独楽であるからしっかりと回すこともできる。こういった細かい細工物は若い内でないとなかなか作れない。是伸さんは、他にも色々な細工物に挑戦しており、楽しみである。

Yoshinobu_komairi_kodomo

|

« 第383夜:友の会3月例会 | トップページ | 第385夜:美と系譜のこけし(敏彦) »

達磨・細工物」カテゴリの記事

鳴子系」カテゴリの記事

コメント

鳴子の柿澤工人ご一家は、本当に仕上げの美しい
端正で愛らしいこけしをお作りになりますね!
整っておりながら暖かさを感じさせるお顔は、ご一家の
お人柄が出ているのだろうなと思います。

投稿: kuma | 2010年4月 5日 (月) 15時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188678/47956960

この記事へのトラックバック一覧です: 第384夜:是伸さんの独楽入りこけし:

« 第383夜:友の会3月例会 | トップページ | 第385夜:美と系譜のこけし(敏彦) »