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第396夜:是隆さんの初期作

Koretaka_futu_s48_kao

今夜はヤフオクに岸正男さんの戦前作が出ており、とても良い出来だったので私も参戦したが、流石に他にも目をつける方があって値が上がり、残念ながら断念した。さて、先日、柿澤是隆さんの大正型初期作をお見せしたが、今夜はその他の初期作を紹介したいと思う。是隆さんの独立は昭和47年。それまで福寿の店の職人をしていたため、その作るこけしは福寿作を手本としたように思える。それを見て頂きたい。口絵写真は是隆さんの普通型。

Koretaka_futu_s48_hikaku

写真(2)は右から、福寿作8寸普通型(昭和47年3月)、是隆作8寸普通型(48-11-18)、福寿作古鳴子型6寸6分、是隆作6寸6分である。先ずは普通型を比べてみたい。独立する前、是隆さんは福寿さんの木地下を挽いていたから、その木地形態が似ているのは当然のこと。表情も良く似ているが、是隆さんの方が顔の面積が広く、おおらかさが出ている。胴の菊模様もほぼ同じと言って良いほどである。唯一の違いは、胴上下のロクロ線が福寿さんは緑であるが、是隆さんは紫を使っている点。この時期の福寿こけしに紫はない。次は古鳴子型。古鳴子型には肩が丸いものと角張ったものがあり、福寿作は丸肩、是隆作は角肩という違いはある。表情には前述の普通型と同様の特徴が見られる。この昭和40年代の是隆こけしは、福寿こけしをベースにして、自身の個性を出し始めた時期であり、ゆったりとしたおおらかな筆使いが素晴らしい。

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