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2010年7月

第437夜:老女の厚化粧(太治郎晩年作)

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先日ヤフオクで落札した太治郎のこけしが届いた。出品写真が不鮮明だったので、現物に対して多少の不安を抱いていたが、保存状態はまあまあ満足のいくものであった。ヤフオクでこの出品写真を見た時に、太治郎だとは思ったが、文献等で通常目にする太治郎とはいささか異なる雰囲気を感じたのは確かである。その疑問を解消する意味からも、ぜひ入手したいこけしであった。口絵写真は、太治郎の顔を下からアップにしたもの。

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第436夜:7月例会で入手したこけし

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今夜は、昨日開催された東京こけし友の会の7月例会で入手したこけしを紹介しようと思う。頒布品は昨夜(第435夜)紹介したように、新品頒布、中古品頒布と抽選頒布があった。新品頒布の目玉は津軽系の奥瀬陽子・恵介親子のこけしであったが、私は順番が遅かったために主だったこけしは既に無くなっていた。そのため、新品での入手品は無く、中古品と抽選で当たったこけしの計3本が7月例会での入手品である。口絵写真は佐藤春二の茂吉型である。

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第435夜:友の会7月例会

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今日は東京こけし友の会の7月例会があり、出席したので、その報告をしたい。例年にない猛暑の中を58名の会員の出席があった。最近はお子さん連れの会員の参加もあり、また女性も増えてきて賑やかで華やいだ雰囲気の中で例会は始まった。冒頭の例会ギャラリーは吉田会長の担当で、戦後の大沼力のこけしを取り上げ、誓型と本人型について作品を展示して解説があった。口絵写真は、頒布品の奥瀬陽子さんのこけし。

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第434夜:万之丞とコウのこけし

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先ほど、ヤフオクで太治郎を落札した。最後のマッチレースの競り合いでかなり高価になってしまった。そこまで執着したのは、この太治郎こけしが私の知っている太治郎と異なる点が幾つかあったからである。出品写真が不鮮明なため現物を見るまでは不安もある。後日、入手したら報告したいと思う。さて今夜は、先日落札した万之丞名義の健三郎と一緒に入手した桜井万之丞とコウのこけしも紹介しておこう。いずれも戦後30年代のこけしである。口絵写真はコウの頭部のアップ。

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第433夜:健三郎の戦前作か(署名の謎)

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昨夜紹介した健三郎の戦前作と思われるこけしについて、作者が健三郎だと言うことはほぼ間違い無いと思っている。そうだとすると、問題は何故、万之丞の署名があるのかと言うことである。そもそも、その「万之丞作」と書いたのは誰なのか? 後に入手者が記録のために書き加えたのなら、単なる間違いで片付けられるのだろう。ただ、コメントでも万之丞本人ではないかとの指摘もあり、今一度整理してみることにする。口絵写真は健三郎こけしの頭頂部。

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第432夜:健三郎の戦前作か?

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16日にヤフオクで落札したこけしが早くも届いた。胴底の署名は「鳴子町 櫻井万之丞作」となっており、胴底に貼られたシールには「乙三洞 十六.五.十四」と書かれている。万之丞の戦前作は少なく、ヤフオクの出品写真では、万之丞としては見かけない表情だったので、ぜひとも入手して手元でじっくり見たいものだと思っていた。向かって左目の眉の部分に木地の傷が付いているが、状態はいつものように頗る良い。早速、文献を総動員して、万之丞のどんなこけしなのか調べて見た、結果は思わぬことになった。今夜は、その報告を速報でしたい。

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第431夜:田中敦夫のこけし(初期作まとめ)

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もう一夜、田中敦夫の初期こけしの話を続けたい。今夜は初期作の中の変遷をもう少し詳しく見てみよう。製作年代のはっきりしないこけしの経年変化を調べる時、私は胴底の工人の署名を参考にする。署名のない戦前の古品にこの方法は使えないし、昨今の工人の署名は変化があまりないから、やはり役に立たない。署名が一般化する戦後の昭和30年代から40年代にかけては、工人によっては、この署名の変化が大きく、年代推定の役に立つのである。

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第430夜:田中敦夫のこけし(初期作2)

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ここのところヤフオクの古品入札では連敗が続いているが、その間、小物を入手している。古品と同時に出品されていた田中敦夫の初期こけし4本を落札できた。敦夫の初期作については第406夜、407夜で紹介したが、作例が少なく今ひとつはっきりしない状況であった。今回の4本で、その辺りの状況が少しはっきりしてきた。今夜は、昭和35年の敦夫のこけしを紹介したい。口絵写真は、黒頭括れ胴の敦夫こけしの顔アップである。

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第429夜:遊佐福寿の達磨

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昨夜紹介した滝島茂さんの達磨を絶賛した福寿さんの達磨を紹介する。福寿さんの父である盛さんは達磨を作ったのであろうか。今まで、そのような話を聞いたこともなし、文献等で見たこともない。また、兄である盛雄さんの達磨も見たことがない。とすれば、福寿さんの達磨は「高勘」にて引き継がれてきたものではなく、福寿さん自身が何かを参考にして考案したものと考えられる。口絵写真は昭和60年代の達磨。

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第428夜:滝島茂の達磨

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昨夜の清次郎さんの達磨と一緒に滝島茂さんの達磨を2個、ヤフオクで入手したので、今夜はそれを紹介したい。茂さんの達磨は定評のあるところ。大分以前になるが、福寿さんが組合の役員をしている時に、所用で茂さんの所に行くことになり、一緒について行ったことがあった。その時、茂さんは自宅で達磨の描彩をしているところであった。福寿さんは「茂さんの達磨は本当に上手い。とても及ばないよ」と言っていたのを覚えている。口絵写真は茂さんの姫達磨。

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第427夜:ピーク期とその周辺のこけし(清次郎4)

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今夜も清次郎さんのこけしである。清次郎の吉太郎型こけしとその復元の経緯については『こけし手帖(545号)』で井田氏が詳しく述べている。その中の『赤湯手(6寸5分)』については第198夜で、『雪女』については第203夜で、また『写楽』については第426夜で紹介した。それ以外の復元作の内から『旧久松蔵品(7寸1分)』と『旧小野蔵品(6寸7分)』を紹介したい。ともにロクロ線のない白胴の傑作である。口絵写真は久松吉太郎型こけしの顔アップ。

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第426夜:ピーク期とその周辺のこけし(清次郎3)

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戦前、昭和16年前後の保存極美のこけしがヤフオクに出品されており、私も入札に参加しているが、最近は競り合いに連戦連敗で残念ながら落札に至らない。一方で、戦後のこけしも良品が安価で出品されており、こちらは大した競り合いもなく、割合安価に落札できる。これもヤフオクの大きな楽しみである。今夜は、そんな経緯で入手した小林清次郎のこけしをお目にかけたい。通称『写楽』と称されるこけしである。口絵写真はその『写楽』の顔アップ。

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