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第433夜:健三郎の戦前作か(署名の謎)

Kenzaburo_s16_atama

昨夜紹介した健三郎の戦前作と思われるこけしについて、作者が健三郎だと言うことはほぼ間違い無いと思っている。そうだとすると、問題は何故、万之丞の署名があるのかと言うことである。そもそも、その「万之丞作」と書いたのは誰なのか? 後に入手者が記録のために書き加えたのなら、単なる間違いで片付けられるのだろう。ただ、コメントでも万之丞本人ではないかとの指摘もあり、今一度整理してみることにする。口絵写真は健三郎こけしの頭頂部。

Mannojyo_s16_syomei_hikaku

写真(2)は万之丞の署名。右が問題の健三郎こけし、左は同時にヤフオクで入手した万之丞こけし(昭和33年1月)の署名。左のこけしと署名は万之丞で間違いないであろう。さて、問題の右のこけしの署名。胴底に貼られたシールの書き込みから、本こけしは大阪の「乙三洞」から入手されたものと思われる。「乙三洞」は昭和初年から大阪南にあった郷土玩具の店で、ここから多くの古品が収集家に渡って行ったと言われている。この健三郎が乙三洞から入手されたものだとし、記載された日付(16.5.14)が乙三洞からの入手日だとすると、このこけしの製作日はかなり遡られると思われるが、その作行から15年以前にはならないであろう。シールを貼った入手者が胴底に直に名前を書き込むようなことは考えられないから、その入手時点で署名はあったものと推測される。そこで、戦後の万之丞の署名と比べてみたい。胴底の鉋溝の外側に、右側に上から「鳴子町」と書き、左側に上から「櫻井(桜井)万之丞」と書き込んでいる。字体は右がぎこちなく、左は達筆であるが、これは署名を書き慣れているかどうかの違いとも考えられる。さて、この署名が万之丞本人のものであった場合、何故、こんなことが起こったのか? 先ずは息子の昭二さんの見解を聞いてみるのが早道かも知れない(未完)。

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コメント

未完!!
続きが待ち遠しいです!

投稿: :☆:*・*:☆:*・*:☆: | 2010年7月20日 (火) 19時09分

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