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第428夜:滝島茂の達磨

Takishima_hime_daruma_s59

昨夜の清次郎さんの達磨と一緒に滝島茂さんの達磨を2個、ヤフオクで入手したので、今夜はそれを紹介したい。茂さんの達磨は定評のあるところ。大分以前になるが、福寿さんが組合の役員をしている時に、所用で茂さんの所に行くことになり、一緒について行ったことがあった。その時、茂さんは自宅で達磨の描彩をしているところであった。福寿さんは「茂さんの達磨は本当に上手い。とても及ばないよ」と言っていたのを覚えている。口絵写真は茂さんの姫達磨。

Takishima_aka_daruma_s59

写真(2)は茂さんの達磨2種。右は普通の(赤)達磨、左は姫達磨でしょうか。達磨はこけしと違って、系統とか家によって引き継がれるという訳ではなく、むしろ各工人の個性が発揮される。右の達磨は目が鯨目になっているのと頬紅をつけているのがが変わっている。左の達磨はこけしの描彩を施したもので、姫達磨と言ってよいのであろう。下瞼の付いた二重瞼は勘治のこけしを意識したものであろうか。昭和40年代末頃、民芸店「おおき」には茂さんの達磨が何度か入荷していた。その中には明らかに勘治の描彩を施したものがあった。当時、「高勘」の当主である盛雄さんは、「高勘」の血筋以外の弟子には勘治型の製作を許さなかった。従って、茂さんや柿沢是隆さんは勘治型を作れなかったのである。その勘治型に対する思いを達磨にかけたのであろうか。この2体は胴底に「59.2.25」の書き込みがある。もちろん、この時点でも勘治型を正式には作れなかったのである。

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