第449夜:木形子洞頒布品の入札終わる
一昨日、昨日とヤフオクで注目の入札があったので、今夜はその報告をしたい。出品は兵庫の古美術商「一休堂」で、出品案内によれば『只今85歳の方の御両親が所有されていたものです。ゆえ、それなりに古い人形群と推定されます。』とのこと。これだけで戦前の古品であろうことは想像された。更に注目されたのは、出品された多くのこけしに『木形子洞頒布』のラベルが貼られていること。「木形子洞頒布」は橘文策氏が昭和7年4月から11年5月に行った頒布であるから、これらの古品が昭和1桁台のものであることが特定されるのである。更には、その保存状態が頗る良いこと。これらの諸条件から、今回のオークションが特筆すべきものであることが分かるのである。口絵写真は出品された直助の顔アップ。
入札は2日に分けて行われた。締め切り1日目の出品こけし(5点)と落札価格は次の通り。
<善七(丑蔵)8寸>121,000円、<金次郎7寸>157,000円、<武蔵7寸>74,000円、<金七5寸>47,000円、<与始郎5寸>73,000円。
そして2日目。出品数は17点。出品こけしと落札価格は次の通り。
<静助4寸>77,000円、<勝之助8寸>251,000円、<善吉8寸>237,700円、<幸九郎8寸>23,000円、<今朝吉6寸>142,000、<木村吉太郎3寸>59,200円、<幸九郎尺1寸>29,000円、<与始郎9寸>321,000円、<泰一郎尺>66,000円、<善吉3寸>107,700円、<高橋盛4寸>51,000円、<直助8寸>410,000円、<兵治郎8寸>163,000円、<兵治郎4寸>51,000円、<善七6寸>68,600円、<金次郎4寸>25,500円、<善吉5寸>199,000円。
2日間で落札総額2,753,700円、1本当たりの単価は約125,000円であった。
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