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第465夜:正司さんの吉太郎写し

Masashi_komekiti_kao

10月8日、9日とみちのくこけしまつりの審査会に行った帰りに、米沢の長谷川正司さんのところに寄ってきた。毎年、東北に出掛けた折には必ず寄ることにしており、その年の正司さんのこけしを見せて貰うのが楽しみになっている。今回は5月に連絡をした際に、大寸の吉太郎の写しを作っているという話を聞いていたので、それがどんなものかが気になっていた。また、以前ヤフオクで入手した日下源三郎のこけしを見て貰うことも目的の1つであった。口絵写真は、その吉太郎写しの顔アップ。

Masashi_komekiti_hikaku

今年になって兵庫の某氏から吉太郎の写しを作って欲しいとの依頼があったのだと言う。「原」のこけしは「こけしの美」のカラー頁No.44に掲載されている吉太郎尺1寸7分(米浪旧蔵品)とのこと。大寸にも拘わらず胴にはロクロ線が無く、太めの胴にぼってりとした花模様が描かれている。写真(2)の向かって左のこけしがその写しである。中央に寄った目・鼻、右眉の跳ね上がり、右は真っ直ぐで左は下部が後に跳ねた横鬢など忠実に顔の表情を写している。胴模様も、吉太郎にしては小さめで単純な描法の花冠と花弁がくっ付いた花をぼってりと描いている。最下部の緑の茎も縦に2本描かれているだけで簡素である。写真(2)右のこけしは同じ方所蔵の別の吉太郎の写し。こちらは上下に赤と緑のロクロ線が入り、花冠も大きく複雑になっている。「原」こけしは左よりはやや後の作と思われる。こちらの写しも「原」の雰囲気を良く捕らえた仕上がりとなっている。ここ数年、元気のない山形系にあって、孤軍奮闘している正司さんには、まだまだ頑張って良いこけしを作って貰いたいものである。

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