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第460夜:みちのくこけしまつり(2)

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今夜は、みちのくこけしまつりの審査品の話をしたい。みちのくこけしまつりでは、出品者は最大10本までの作品を出品できる。第1次審査では、これら出品作から各工人1本ずつに絞り込みを行う。その中から第2次審査で受賞対象作(今回は伝統こけし21点、木地玩具6点)を選出する。第3次審査では、その21点に対して順位付けを行い、上位のものから賞が決まって行くのである。審査員は各地のこけし会からの代表者が8名、消費者代表、マスコミ代表、学識経験者各1名の11名で構成されている。こけしに詳しいこけし会の代表が3分2を占めているため、伝統から大きく外れたこけしが受賞する可能性は少ないのが特徴と言えるだろう。口絵写真は、出品作の柿澤眞里子さんのこけしの表情。 

1010mitinoku_shinsamae 写真(2)は審査前の会場の状況。会場内の陳列台には、各工人の出品作が既に並べてある。そのこけしの前に、[ア]、[イ]、・・・の札が置いてあるが、これは各工人の複数の出品作から代表作1本を選ぶために使われる。選ばれた代表作は別の陳列台に移され、こけしの前の札は取り除かれる。代表作に選ばれなかった出品作と、受賞しなかった作品は、そのまま即売品となるという仕組みである。写真(2)では下段に笹森淳一さんの出品作が4本あるが、この内右端の1本(幸兵衛型ダルマ1尺)が宮城県知事賞を受賞した。また、上段には奥瀬陽子さんの出品作が2本あり、左のこけし(初期前髪8寸)が東北森林管理局長賞を受賞している。人気の津軽系盛秀型は奥瀬陽子さんの出品作2本しかなかったため、即売で入手できたのは写真右側の1本だけということになる。なお、初日の開場前に並んで整理券を貰った人は30名ということであった。

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これらの入場者が入って会場も一段落した頃、私も出品作を求めて中に入った。もう、めぼしいこけしは先達の方々の手に渡っており、その残りもの(失礼)の中から埋もれた宝物を探す心境である。先ず、鳴子でも最高賞を取り力作揃いの渡辺忠雄さんの所へ行くと、どういう訳か1本だけ残っており、これを素早くゲット。次いで、これも審査の時に目を付けていた柿澤眞里子さんの所へ行くと、受賞作以外は未だ残っている。早速、大正型を手に取る。「高勘」の各工人の大正型は殆ど持っているが、眞里子さんのは良品を目にすることが無かった。今回の大正型は出品作だけあって素晴らしい出来。小振りながら目尻の上がった凛とした表情が何とも言えない。眞里子さん、ご本人は優しい顔をしているが、こけしの表情は何とも凛々しい。大きさは共に8寸で価格は2500円。とても良いこけしを入手できたと思っている。出品こけしの価格は出品者が付けているのであろうが、中には相当高い値付けをしている工人もあった。

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コメント

審査員で行ってらっしゃったんですね。
仙台からも青葉の会長が行っていたと思いますが
さすが、見る目がしっかりなさっていると太鼓判を押されていらっしゃるのだなと、改めて尊敬です。
眞里子工人のこけし、穏やかながらきりりとして美しいお顔。ご本人が映し出されるのでしょう。

投稿: kuma | 2010年10月13日 (水) 07時18分

今回は30回記念ということで、青葉こけし会始め各こけし会の会長さんクラスが出席されており、役不足を痛感しました(苦笑)。でも、色々なお話もお聞きでき大変有意義な1日でした。こけしまつりの出品作は意気込みの感じられる力作が大半でしたが、もっと多数の工人さんに参加して頂きたいものですね。

投稿: 国恵志堂 | 2010年10月13日 (水) 08時20分

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