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第482夜:茂吉型

Harumi_mokiti_4sun_kao

ここのところ色々とこけし関係の所用が重なり、本ブログの更新にまで手が回らなかった。さて、11月の友の会例会の新品頒布に井上はる美さんの茂吉型4寸が出ており、5本しか無かったので心配していたが何とか入手することが出来た。実は7月例会の抽選で春二の4寸の茂吉型を入手していたので比較してみようと思ったのである。口絵写真は、はる美さんの茂吉型の顔アップ。

Harumi_mokiti_4sun_hikaku

佐藤春二は昭和35年頃に幸太型を復元したことは以前に書いた。同じ頃、春二は茂吉型も復元している。春二の弟子である井上四郎・ゆき子の両工人は幸太型は作っていない。幸太直系の辰雄や慶治一家が作っていたからであろう。一方で茂吉型は弥治郎本来のこけしではないこともあってか積極的に作っている。娘のはる美さんも同様に茂吉型を作る。写真(2)左が春二の茂吉型で、右がはる美さんの茂吉型。はる美さんの茂吉型が春二のこけしを手本にしていることが良く分かる。しかし、こうして並べて比較してみると当然幾つかの違いが見られる。先ず木地では、春二作は頭が嵌め込みで回るのに対し、はる美作は作り付けになっている。胴の2列に並んだ花模様も、春二は向かって左は花弁を大きく、右は小振りに描き分けているが、はる美さんは両方とも同じである。春二は小寸ものでも細かい所まで手を抜かずに作っているが、はる美さんにはそこまでの気配りはない。1本のこけしへの拘り方の違いなのであろうか。春二が生きた時代とはる美さんが生活している現代との時代の差なのかも知れない。

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