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第484夜:友の会12月例会

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今日は東京こけし友の会の12月例会があり、出席したのでその報告である。昨日とは打って変わって師走らしい寒さの中、59名の出席があった。中でも新会員として参加した9歳のお嬢ちゃんが注目を浴びた。最近、こけしの催しに若い女性が増えてきたという話を良く耳にするが、それを象徴するかのような出来事である。今月のおみやげこけしは弥治郎系の佐藤裕介さん。ギャラリーの代わりに、今年の物故工人についての話。新品の頒布はなく、中古品の即売、抽選、入札に、こけし関連文献の頒布もあった。口絵写真は12月のおみやげこけしである佐藤裕介。

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入札こけしは戦前作と思われる高橋武蔵のこけし。下目の表情と向かって右の花弁が下がった重ね菊の様式は戦後とは思われない。ただ、胴底が綺麗に仕上げられ、武蔵の署名があるにがひっかかる。次に、昭和30年代と思われる佐藤春二のこけしが2本。胴のくびれた形態で、頭にガラ入り。大きい方は昭和15,6年頃の春二こけしの復元のように思われる。次いで、佐藤丑蔵の文六型尺。胴底に昭和30年作との署名あり。文六のこけしを忠実に写した初期のこけしと思われる。同じく佐藤文吉の文六型尺。35歳作。先の丑蔵こけしと良く似ている。製作時期も近く、丑蔵の文六型を模して作ったものかも知れない。次は高橋盛の勘治型尺。昭和30年代後半の作で、保存状態も良く華麗。他に、2代目虎吉の初代虎吉型花模様、鈴木幸之助の小寸こけし等があった。抽選こけしでは、30年代の保存の良い2代目虎吉、古風な趣の残る作田栄利、英太郎の秀一型、奥瀬陽子さんの達磨絵こけし2種などが頒布された。

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コメント

9歳のこけしファン、頼もしいことです!
仙台にはまだそのように小さなこけし好きはおらず。
会員にくっついて来ている子供達が数人いるのみ。
その子達が将来、こけしの良さに惹かれてくれるといいな、
と、思いつつ、毎回例会では全く別のことで頭がいっぱいな
様子が残念です。

投稿: kuma | 2010年12月14日 (火) 12時56分

こういう小さな子供がどんなこけしを選ぶのかはとても興味がありますね。我々大人とは違った目で見ているはずですから。最近はスポーツでも何でも幼少の頃から取り組むケースが目立ちますが、そのような波がこけしの世界にまで及んでくるとは思ってもみませんでした。

投稿: 国恵志堂 | 2010年12月14日 (火) 23時17分

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