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第492夜:大宮正安のこけし(勝之助型)

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今年も今日で仕事納め。午前中に最後の仕事を済ませ、午後からは納会で1年の諸々の事を酒で流して終了した。30日から3日までの5日間が正月休みである。今年はヤフオク等で入手した古品もかなり紹介したが、昭和40年代から50年代の所謂「戦後のこけしブーム」の頃に作られた作品を今一度見直してみるのも意義があるのではないかと思う。昨今は、当時蒐集されたこけしが中古品としてかなり出回っており、それらを見る時の参考になればと思う。今夜は、蔵王系、大宮正安の勝之助型である。

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蔵王系の大宮正安は昭和11年、山形市双月の生まれ、大宮安次郎の二男である。昭和27年より父安次郎につき、安次郎没後は兄安光について木地修業を行った。33年に独立開業し、こけしは34年から作り始めた(「こけし辞典」より)。昭和44年より我妻勝之助型を作り始めたが、その経緯を私は知らない。当時の勝之助型は瞳の大きい可愛らしいこけしであった。昭和55年より、著名コレクターの勝之助を「原品」により復元し、一躍脚光を浴びるようになった。この復元作は「山形のこけし」に写真紹介されている。

写真(2)は、左から中屋蔵勝之助復元作(6寸)2本、勝之助型8寸、植木蔵4寸復元作である。中屋蔵勝之助は昭和5年の作で、勝之助前期(~昭和5年頃)に含まれ、頭頂には赤いリボンの他に中剃りが描かれる点、胴模様が桜崩しである点、胴脇に「御誂」の文字が描かれている点、赤の色調がピンクに近い等の特徴がある。

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写真(2)左端は昭和56年9月の友の会頒布品で中屋勝之助を忠実に再現したもの。左から2本目は後日中古で入手したもので、中屋勝之助の復元であるが胴脇の「御誂」の文字は無くなっている(写真(3)の右が「御誂」の文字の名残とされている)。右から2本目は昭和58年11月の入手。頭頂部の中剃りが無いことから勝之助後期の作を参考にしたものと思われる。特に面描が素晴らしく入手した。右端は左から2本目と一緒に中古で入手したもの。目の描彩の特徴から植木蔵勝之助(昭和7,8年頃)の復元と思われる。この時期の正安の勝之助復元としては、他に北村蔵1尺(昭末正初)があるが今は私の手許に残っていない。A氏のブログ「ぽっぽ堂こけしギャラリー」に写真紹介されているので参照願いたい。

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