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第496夜:文吉35才のこけし

Bunkiti_35sai_kao

年末から正月三が日までは、流石にアクセス数も通常の2割ほど減っていたが、ここ数日でまた回復してきた。ありがたいことである。さて、友の会の12月例会の入札に丑蔵と文吉の文六型が出品されたことは、第484夜に書いた。その内、丑蔵作は他の会員の所に行ってしまったが、文吉作は私の手許に来てくれたので、今夜はそのこけしについて話してみたいと思う。口絵写真は、その文吉こけしの顔アップ。

Bunkiti_35sai_hikaku

写真(2)は例会に出品された丑蔵作(左)と文吉作(右)である。大きさは殆ど同じ尺で、肩に段があり、丑蔵が文六型と称しているものである。一見して、とても良く似たこけしであることが分かるであろう。丑蔵こけしの胴底には「文六先生ヨリ申営ケカキカタ」との丑蔵自筆の墨書きがあり、文六型の出発点となったこけしであることが分かる。昭和30年作のこけしである。一方の文吉のこけしには胴底に署名と一緒に三十五才」との書き込みがあり、31、2年頃の作と分かる。「こけし辞典」によれば、戦後文吉が本格的な活動を開始したのは昭和31年以降とされるとあり、本稿のこけしはその頃のこけしと言うことが出来る。文吉としても、文六こけしを目指して出発した原点のこけしということが出来る。製作時期から言うと丑蔵こけしの方が先と思われるが、文吉がこの丑蔵作を見て、自身のこけしを作ったかどうかは定かではない。しかしながら、そう思わせるような、良く似たこけしではある。

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コメント

良く似ていますが、共におめでたいお顔。
新年に嬉しいお顔ですね。
今年も、小さくていいので良い事がありますように。

投稿: kuma | 2011年1月 8日 (土) 07時44分

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