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第494夜:謹賀新年!

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新年明けましておめでとうございます。旧年中は沢山の皆様に本ブログをご覧頂き、またコメントなども頂き、ありがとうございました。お陰様で目標の500夜まで、あと一歩というところまでこぎ着けました。これもひとえに皆様のお陰と感謝している次第です。本年も引き続き、よろしくお願い致します。2011年の元旦ということで、今夜は縁起物の達磨を取り上げました。高橋盛の達磨です。盛の達磨は見たこともなく無いものと思っていたところ、友の会の例会でK氏より見せて頂き、譲って頂くことが出来ました。K氏には改めて感謝致します。

第429夜で福寿の達磨を紹介した際、昭和40年代中頃まで、福寿は達磨を作っていなかったのではないかと書いたところ、友の会の例会で「美と系譜」にそれより古い達磨が載っていることを教えられ、またそれと同型の達磨を見せて頂いた。早速、「美と系譜」を見て福寿の達磨を確認した。本稿の盛の達磨は、胴底の署名の形式から30年代中頃の作と思われる。どういう経緯でこの達磨が作られたのかは分からないが、蒐集家からの要請だったのかも知れない。福寿の達磨の方が盛よりも先に作られたとは考え難いので、「美と系譜」の福寿の達磨は、盛の達磨を参考にして30年代中頃以降に作られたと考えるのが妥当であろう。

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写真(2)は盛の達磨(左端)と第429夜で紹介した福寿の達磨である。一見、盛と福寿の達磨は、特に木地形態の面でかなり異なっているように見えるが、良く見てみると描彩の基本的な部分ではしっかり踏襲されているのが分かる。左から2番目を除いて、残りの3体は、大きな瞳と丸い眼点に髭の描き方は殆ど同じと言える。眉も太い、細いの違いはあるものの、筆の入れ方は同じ。赤い胴に入れた黒線の山模様は4体とも同じである。形・描彩ともに自由度のある達磨であっても、伝統は引き継がれているのであろう。左から2番目は福寿昭和50年代の作。こけしブーム真っ盛りの頃の達磨で、漲る意欲に溢れる快作である。右から2番目は昭和60年代の作。こけしブームも一段落し、再び伝統的な達磨に回帰したのであろうか。そして右端は平成に入ってからの作。新しい伝統こけしを目指したソニー頒布での達磨であり、福寿の最後の作品となってしまった。

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コメント

明けましておめでとうございます。
今年もいろいろなこけしの話と画像を楽しみにしています。

投稿: :☆:*・*:☆:*・*:☆: | 2011年1月 1日 (土) 12時26分

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