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第499夜:秋山清一のこけし

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先週の金曜日には19歳英太郎のこけしが締め切り日を迎えていた。保存完璧の状態からかなりの高値が予想されたが、最終的にはM氏、A氏の競り合いとなり、両氏一歩も引かず20万円を超える落札価となった。数年前、「ひやね」に出た18歳英太郎も10万円を超えたが、それを大幅に上回ってしまった。競り合いに際限のないヤフオクならではの結果であった。さて今夜は、今年初めてヤフオクで落札したこけしである。出品写真は新型こけしと一緒に寝かせて撮ったものであったが、その特徴的な形態と描彩から秋山清一のこけしと判断し、入札して運良く落札できた。k口絵写真はその清一こけしの顔アップである。

秋山清一のこけしについては第260夜で述べた。多くの文献に紹介されているのは昭和22年の作で、大きさは4寸から6寸程度、独特な楓模様と目尻の下がった垂れ目が特徴的なこけしである。今夜のこけしは正にそれと同型のこけしである。

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写真(2)の右が本稿のこけし(大きさは5寸)で、左は第260夜で紹介したこけし(6寸2分)である。胴の形態は殆ど変わらないが、頭部は本稿のこけしの方が角張っている。顔の描彩も両横鬢の間隔が狭く、それと前髪とで囲まれた僅かな空間に、ちまちました顔を描いている。鬢は細く、眉、目の描線もぎこちない。どう見ても手慣れた描彩ではない。こけしを作り始めて間もない頃の作であろうか。それと比べると、左のこけしは木地形態、描彩とも手慣れて来ているのが分かる。第260夜では、左のこけしの方が古いのではと述べたが、これは逆であろう。ちなみに胴底は、右は鋸での切り離しであるが、左は鉋で仕上げてある。

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