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第509夜:今泉源治の由吉型

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こけし関係では無いが、他のブログを見ると殆ど毎日更新されているものもある。その継続力には驚くばかりである。さて、「こけし辞典」の記載によると、鹿間時夫氏は昭和43年5月に土湯を訪れた際、何人かの工人に復元を奨めていることが分かる。陳野原和紀の粂松型については第97、440,441夜に、また佐藤久弥の粂松型については第491夜で紹介した。そして、今泉源治さんには浅之助型を復元させているのである。その後、源治さんは由吉型も復元しているのである。今夜は、その源治さんの由吉型を紹介しよう。

土湯系の今泉源治さんは、昭和9年、土湯の生まれ。山根屋の渡辺作蔵の曽孫にあたる。昭和33年より見取り学問でこけし製作、35年より独立開業した。(「こけし辞典」より)。当初は佐志馬風の濃厚な色彩のこけしを製作していたが、昭和43年5月に鹿間氏の勧めで浅之助型を復元し、同年11月には由吉型も作っている。

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「こけし辞典」には43年11月作の浅之助型と45年1月作の由吉型の写真が載っている。その浅之助型は丸頭に直線的な三角胴で下瞼の長い小さな目であるが、由吉型は頭が縦長となり、胴も膨らみを持った三角胴となっている。写真(2)が本稿のこけしで、その胴模様の特徴から由吉型と思われる。頭は丸形に近く胴は直線的な三角胴である。大きさが尺と大寸であるためやや胴長の印象を受ける。面描の雰囲気は43年11月の浅之助型に近い。従って、この由吉型はこけし辞典掲載の由吉型よりは古く、43年11月作に近いと思われる。現在源治さんが作っているこけしは本人型で、この由吉型の俤は見られないのは残念である。

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