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2011年3月

★全日本こけしコンクール中止!

毎年5月連休に白石市で開催されていた全日本こけしコンクールは、東日本大震災の影響で中止となった。4月の土湯こけしまつりに続いての中止で、この春のこけしの主要イベントは軒並み開催が見送られたことになる。愛好家、収集家にとっては楽しみが減ったことになるが、工人にとっては大事な販売機会を失ったことで、その影響が懸念される。

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第530夜:昭二さん追悼(甚四郎型)

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桜井昭二さんが亡くなられて、本ブログをご覧頂いている方々からもコメントやメールを頂いた。改めて、昭二さんの偉大さとこけし界に残された影響力の大きさを実感させられている。私が昭二さんと本格的な面識を持つようになったのは「桜井昭二の永吉型」という小冊子を作ることになってから。その記念に鈴型えじこを作ってもらい、山の工房にお邪魔してお話も伺った。以来、昨年の友の会の旅行まで、私の記憶には昭二さんの元気な姿が昨日のことのように残っている。そんな訳で、今夜は昭二さんのこけしを振り返ってみたい。

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第529夜:昭二さんが遺したこけし

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桜井昭二さんの訃報を聞いてから1日が経った。そして、偉大な工人を失った悲しみがひしひしと身に滲みる。そんな折も折、ヤフオクに昭二さんの珍しいこけしが出品されている。タイトルに桜井昭二の名がなければ見過ごしてしまうこけしである。出品こけしは2本。1本は木地山の泰一郎型、もう1本は仙台の高橋胞吉型のこけしである。こけし界に身を置いて40年経つが、このようなこけしがあるとは全く知らなかった。それは、あたかも昭二さんが亡くなるにあたって、こんなこけしも作ったんだよと言っているかの様でもある。

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第528夜:右内の政五郎型

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あの大地震が起こって以来、やはり自分で出来ることで何か努力をしなければいけないと思って、このブログの記事を書き続けている。今夜のこけしは、やはりKさんから借りたこけし。斉藤右内の政五郎型である。右内さんが政五郎型を作っているのは知っていたが、今回のようなこけしは見たことがなかった。なかなかの出来で感心したので紹介したいと思う。口絵写真は、その顔アップ。

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★昭二さん逝去!

大震災の影響で、こけし関係のイベントも中止せざるを得ない状況の中、また悲しい知らせは入った。鳴子の長老、桜井昭二さんが今朝亡くなったとのこと。昨年5月の友の会の旅行の折は、懇親会の後の2次会までお付き合い頂き、頗る元気であっただけに驚きの報であった。鳴子系の大沼岩蔵を継いで戦後の一時代を築いた昭二さんの死は、また1つきら星が消えてしまって寂しさがつのる。ただただ、ご冥福をお祈りするばかりである。

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第527夜:きぬさんのこけし

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私事で恐縮だが、今日で還暦から1年が経過した。この1年、緊急入院などもあったが何とか乗り越えることが出来た。今日からまた新しい1年が始まる。さて、第516夜で朝倉英次のピーク期のこけしを紹介したが、同好のKさんから朝倉きぬの英次型のこけしを見せて貰った。ヤフオクで入手したと言うが、なかなかの出来である。並べて比較したので、今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその顔アップ。

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第526夜:慶一郎のこけし(昭和20年代)

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この震災でヤフオクでの入札も低調になっているようだ。出品数はあまり変わらないものの、これはという期待に胸を膨らますようなものはあまり見かけない。そんな中でも、ちょっと面白いもの、気になるものがあると一応チェックはしている。今夜はそんな中から拾い上げた秋山慶一郎のこけしを紹介したい。戦後ではあるが昭和20年代のもので保存もまあまあ。最低価は3000円で出品されていたが、締切間近になっても誰からも入札がない。と言うわけで、ラッキーにもその最低価で入手することが出来た。口絵写真は、その顔のアップである。

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第525夜:震災が運んでくれたこけし

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春のこけしシーズンの幕開けとなる「土湯こけしまつり」の中止が発表された。東北地方の広範な地域が災害を受け、東北新幹線などの交通機関の復旧が当面望めない状態では、致し方のないことなのであろう。さて、この震災で東北地方の方々を中心にヤフオクにも多少の影響はあったと思われる。戦前の良品を継続的に出品されている方も被害を受けたとのことで出品が中止された(現在は再開されたようである)。その出品者から唯一出品されていたのが今夜紹介する常川新太郎のこけしであった。4寸と2寸の小寸のこけしである。南部系であまり注目されない新太郎のこけし、この震災がなければ恐らく私の手元には届かなかったものと思う。

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★土湯こけしまつり中止!

4月16日~17日に予定されていた土湯こけしまつりの中止が発表された。ようらく東北自動車道が全線開通したとは言え、東北新幹線も那須塩原~盛岡間が運休状態であり、この震災の被害の大きさを考えると、主催者側としても仕方のない決断だったものと思う。こうなると5月連休の全日本こけしコンクールも心配になるが、何とか開催してもらいたいものと祈るばかりある。

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第524夜:今さんの金次郎写し

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震災から10日が経ったが、被災地の皆さんは大変厳しい生活を強いられている。こけし工人さんに怪我をされたという話は聞かないが、原発近辺にお住まいだった佐藤誠孝さん一家や高橋通・順子さんご夫妻は避難生活をされているという。1日も早く自宅に帰られることを祈るばかりである。さて、昨夜紹介したS氏が、昨年入手された橘頒布の金次郎の写しを今さんに作ってもらい、私もその内の1本を譲って貰ったので、今夜はそれを紹介したい。口絵写真はその金次郎の顔アップ。

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第523夜:疑惑のこけしの写し

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第464夜で「疑惑のこけし」を紹介した。この件については、S氏が精力的に出品者に詰問を行って、加筆や修正が行われたことを明らかにし、各方面に働きかけを行ってきた。その結果、流石に出品者も良心に堪えかねたのか、その後の出品を見かけない。この問題に対して、こけし界全体の動きが鈍い中、孤軍奮闘されたS氏の働きに敬意を表したい。その記念にか、S氏はこのこけしの写しを今さんに依頼したという。そのこけしを私も譲って貰ったので、ここに紹介したい。口絵写真はその表情。

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第522夜:這子盛秀の復元

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東日本大震災から1週間が経ち、大変な被害が明らかになってきたが、原発事故は消防庁や自衛隊の決死の作業により何とか最悪の状態を免れつつある。このまま復興に向けて進んで貰いたいものだ。さて、津軽系は盛美津雄さんの体調が優れないのが心配だが、奥瀬恵介さんは精力的に盛秀型の復元に取り組んでいるようだ。その型の種類は何十種類になるのだろうか。その全てを集めたいコレクターにとっては悩ましくも楽しいことであるのかも知れない。第180夜~184夜で、恵介さんの「『こけし這子』の世界」に掲載された盛秀古品の復元作を紹介した。今夜は、その後、恵介さんが原寸大で復元したこけしを紹介したい。口絵写真は7寸4分の通称「亀」と言われるこけしの顔アップである。

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★友の会、3月例会中止!

東京こけし友の会より以下の連絡が来ております。ご注意下さい。

【3月例会中止のお知らせ】
東北関東大震災で被害を受けられた方々には心よりお見舞い申し上げます。

3月27日(日曜日)に予定しておりました東京こけし友の会の3月例会は
計画停電による交通機関の遅延や混乱が見込まれ、また余震の危険も
予想される為、やむを得ず「中止」と致します。ご了承下さい。

                              (東京こけし友の会)

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第521夜:評価の低い忠蔵こけし(2)

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東京こけし友の会の3月例会が中止となった。私の知っている限りでは初めてのことである。今回の東日本大震災の影響の大きさをつくづく感じた次第である。さて、第478夜で掲題の忠蔵こけしを取り上げ、世評で評価の低いこの時期の忠蔵こけしの見所を紹介したが、2月の友の会の入札で、またまた同時期の忠蔵こけしを入手した。この忠蔵こけしの見所は、何と言っても表情。しっかりと前を見据えた視線とかすかな笑い口が、見るものの心を捉えて話さない。人間でも「目力」と言う言葉があるが、この忠蔵こけしなんかは正にこの言葉が合致する。口絵写真はその忠蔵こけしの表情。

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第520夜:落穂拾い(小林定雄)

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間引き運転ながら今日は電車が動いていたので、いつもより早く出社。無事に電車には乗れたものの、早くも相当の混雑。皆、思いは同じなのであろう。それにやたらと大きな荷物が多い。停電対策で泊り込みも想定してのことであろうか。こんな状況でもブログを続けることが使命とも思う。今夜は先日、ヤフオクで入手した小林定雄のこけしを紹介したい。8寸と5寸の2本組みで1500円での出品。入札者は私のほか一人で、結局100円上積みで落札となった。口絵写真は、8寸の定雄こけしの顔アップ。

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第519夜:新兵衛のこけし

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日本の東半分が大変な事態に陥っている。三陸の海岸線では万を超す死者が予想され、町全体が消滅してしまったところさえある。福島の原発では放射能汚染が懸念され、電力不足は東京一帯で時差停電が現実的なものとなってきた。このような時に、このブログを更新していて良いものかとも思う。だが、アクセス数はやや減った程度で推移している。ここは、見るものの心を安らげるこけしが適切かと思い、2月の友の会例会で入手した新兵衛のこけしを取り上げることにした。

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第518夜:こけし棚崩壊(東日本大震災)

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先ずは、今回の「東日本大震災」で被害を受けられた全ての方々にお見舞い申しあげます。11日(金)に発生した大地震は東京でも交通手段が途絶し、その日は職場泊まり、翌る12日は横浜までは電車が動いたものの、それから先はバスなどを使って何とか帰宅できた。やれ一安心と思いきや、こけしの置いてある3つの部屋はこけしと書物などが足の踏み場もないほどに散乱して、地震の物凄さを物語っていた。地震発生時、自宅には誰もおらず、怪我などなかったのがせめてもの幸いだった。口絵写真は頭が抜け落ちた盛のこけし。

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第517夜:柿崎文雄の善吉型

Kakizaki_zenkiti_syosaku_kaこけしの蒐集は全く不思議で面白いものである。確か以前にも書いたと思うが、あるこけしが1本手に入ると、それに類するこけしが集まってくるのである。まるで、その1本のこけしを慕うようにである。今回の柿崎文雄の善吉型もそうであった。文雄の亥一型をヤフオクで入手したことは第513夜に書いた。それから一ヶ月も経たない先日、同じ文雄の善吉型と出合い入手することが出来たのである。ヤフオクとは全く関係ないところからである。まるで、一緒に居たいかのようにである。今夜は、その善吉型を紹介しよう。

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第516夜:朝倉英次のこけし

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今、こけしの入札というと、「ヤフオク」「友の会」「ひやね」がビッグ3と言えるだろう。「ヤフオク」は常時、「友の会」は毎月、「ひやね」は数ヶ月に1回という頻度で開かれている。これらの入札を見ていると、頻繁に出てくるこけしと希にしか出てこないこけしがある。戦前のこけしで数が少ないものは当然のこととして、戦後のこけしでも極端に出品が少ないものもある。朝倉英次のこけしもその一つであろう。今夜は先日、ようやく入手した英次のこけしを紹介したい。

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第515夜:国敏の治助型初期作

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今夜も先週のヤフオクで入手したこけしの紹介である。出品名は「阿部国敏の8寸」とあり、確かに国敏の治助型と思われるが、随分と目(眼点)が大きく、通常イメージする国敏のこけしとはちょっと雰囲気が違う。こけしの胴底に「平6」と書かれており、出品コメントには「土湯の阿部国敏の8寸、平成6年の作品のようです。」と記載されていた。どうも、国敏の初期のこけしらしく、また保存状態も良いので入札に参加してのである。口絵写真は、その国敏こけしの表情。

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