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第527夜:きぬさんのこけし

Kinu_eiji_kao

私事で恐縮だが、今日で還暦から1年が経過した。この1年、緊急入院などもあったが何とか乗り越えることが出来た。今日からまた新しい1年が始まる。さて、第516夜で朝倉英次のピーク期のこけしを紹介したが、同好のKさんから朝倉きぬの英次型のこけしを見せて貰った。ヤフオクで入手したと言うが、なかなかの出来である。並べて比較したので、今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその顔アップ。

朝倉きぬは朝倉英次の妻で大正7年の生まれ。昭和18年7月に英次が婿養子となって、朝倉姓となった。昭和22年、仙台に出てから新型こけしの描彩を始めたが、昭和41年に英次が病気で休業してからは伝統こけしの描彩も始めた。

Kinu_eiji_hikaku

写真(2)右は第516夜で紹介した英次の昭和39年作。左が本稿のこけしである。木地形態では頭がやや丸みを帯びているが、細い胴はピーク期の英次こけしと同様である。但し、面描は英次よりは優しい。英次のこけしも昭和38年頃は「こけし辞典」に見られるように、それほどきつい表情ではない。きぬさんのこけしが優しい時期の英次こけしを真似たのか、女性だから優しい表情になったのかは判然としない。ただ、この木地形態・表情のきぬこけしもあまり見かけない。ごく一時期、英次こけしを真似て作ったものなのかも知れない。

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コメント

お誕生日おめでとうございます。この一年も素晴らしいこけしの話を期待しております。

投稿: :☆:*・*:☆:*・*:☆: | 2011年3月27日 (日) 08時41分

ありがとうございます。次の1年、ブログは先ず600夜を目指して頑張っていきます。よろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2011年3月27日 (日) 09時27分

詳しく楽しい読み物としてすっかり確率した千夜一夜。
これからもずっとお話しを聞かせ続けて下さい。
お元気で来年もここで還暦のお話しが聞けますよう、
応援しております!

投稿: kuma | 2011年3月27日 (日) 10時24分

kumaさん、いつもコメント頂きありがとうございます。大地震の影響で大変な状況の中で、読んで頂き恐縮です。目標の1001夜を目指して頑張って行きたいと思います。よろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2011年3月27日 (日) 18時13分

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