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第532夜:昭二さんの永吉型(細胴期)

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4月の新しい週が始まり、気温も昼間はかなり高くなって、桜の開花は一段と進んできた。原発の状況は一進一退で気になるものの、交通機関もほぼ通常に戻り、計画停電もここのところ実施されず、東京近辺ではあの大震災の影響も徐々に少なくなってきているようだ。これからいよいよ復興期になると金もかかることになり、自粛一辺倒から経済も活発化しなければならないだろう。工人さんにとっては、こけしの売れ行きが気になるところ。いかに新品こけしの販路を広げるかが今後の課題となるのだろう。さて、今夜は、昭二さんの細胴期のこけしを取り上げてみたい。

昭二さんの永吉型こけしは、昭和30年代は、初期の習作期から、岩蔵型の影響を受けた太胴期となっていた。そして40年代を迎えると劇的に変化をするのである。太い胴の反動かのように胴は次第に細くなっていくのである。

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写真(2)に細胴期の永吉型を並べて見た。右端は胴底に昭二さんの筆で「昭和四十二年九月八日」の署名があるが、「永吉型」とは書かれていない。形態的には肩下の鉋溝がなく、肩の山の盛り上がりが大きくて胴のしゃくりも強いなど岩蔵型の雰囲気も持っている。右から2番目は昭和43年の初め頃。細胴永吉型のピークであろうか。胴は直線的で肩の山は殆ど平らに近い。頭は蕪形で面描は上方に寄っている。鼻は大きくなく岩蔵型に近い。右から3本目は43年3月、4本目は43年4月、5本目は44年2月。この細胴は44年頃までで、45年になると胴は次第に太さを増していくのである。

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