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2011年5月

第555夜:「市井にひそむ逸品」(新山栄五郎)

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先週(25日締切)、ヤフオクに戦前の一群のこけしが出品されていた。その出品写真に原稿の写真も載っており、コメントとして『専門誌にて「戦前のごく限られた短い一時期のこけし作品群」として紹介されたコレクションです。』と記載されていた。その原稿の著者名と著作日から、該当する時期の「こけし手帖」を探すと、第291号(昭和60年6月号)に『市井にひそむ逸品』と題した記事が載っているのを確認できた。著者のN氏が訪ねた知人宅で、一群の戦前のこけしを発見し、その概要を記載したもので、その知人が昭和13年から17年の初めにかけて山形で蒐集したこけしだという。N氏は既に亡くなられていることから、その知人のこけしをN氏が入手し保管していたものが、その原稿と一緒に業者に売却され、それが今回、ヤフオクに出品されたものと推測される。但し、今回出品されたのは手帖に載っていたこけしの一部であり、残りも業者が買い取ったのかどうかは分からない。今回の入札では私は5本のこけしを入手することが出来た。それらを順次、紹介したいと思う。口絵写真は、今夜紹介する新山栄五郎の顔アップである。

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第554夜:友の会5月例会(H23年)

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今日は東京こけし友の会の5月例会があり、出席したのでその報告をする。初夏を思わせる暑さ中、今月も68名の盛況であった。特に若い女性が日に日に増えていく状況で、この2ヶ月で会場の雰囲気もかなり変わってきた。今月のおみやげこけしは津軽系の阿保金光さん(口絵写真参照)。ギャラリーは蝶を描いたこけしということで、岩蔵系列、春二系列の他、木地山系や土湯系のこけしにまで言及した話があった。

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第553夜:鳴子の通信こけし(大沼竹雄)

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昨夜に引き続き、鳴子の通信こけしの続きである。今夜は、通信こけしを知る切っ掛けとなった大沼竹雄のこけしである。これもヤフオクに出ていたもので、出品作を見た時点では、胴下部にねまりこが付いた入れ子のこけしだと思っていた。ところが手にとって見ると、どう頑張ってもねまりこは台の部分が胴に収まらない。経年変化で胴が縮小または台が拡大したのかとも考えられたが、逆に収まってしまったら、今度は抜けなくなってしまうだろうとも思われた。結局、鳴子に行って大沼秀雄さんに見て貰って、それが通信こけしだと分かったのである。口絵写真は竹雄の通信こけし2体。

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第552夜:鳴子の通信こけし(小島正)

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平成16年に入手した大沼竹雄の小寸こけしを追求した結果、それが通信(郵便)こけしであることが分かった。しかし、その全体像(どういう風に使うのか)については今ひとつハッキリしなかった。先日、ヤフオクにこの通信こけしの完品が出ていたので入札に参加し入手することが出来た。今夜はその通信こけしを紹介したいと思う。口絵写真は、小島正の通信こけし(左)と同サイズの通常こけし(右)である。

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第551夜:忠蔵のパフ入れ

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昨日、今日と五月晴れの良い週末となった。地震と大津波に原発事故と日本列島は大変な災害を被った訳であるが、自然の大きな営みは途切れることなく季節を刻んでいる。さて、最近はヤフオクでの入手が多くなっているが、先日、高橋忠蔵のものと思われるパフ入れが出品されていた。最初は薄型のえじこかとも思ったが、それがパフ入れだと分かったのは、以前高橋正吾さんから中にミニこけしが入ったパフ入れを譲って頂いたことがあったからである。忠蔵のパフ入れには、中にこけしではなく各種の独楽が入っていた。口絵写真は、そのパフ入れの頭のアップ。

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第550夜:護のこけし(戦前2)

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今日5月11日は、あの東日本大震災からちょうど2ヶ月目にあたる。あの日を境にして、日本の災害対策、エネルギー(電力)政策は大きく変わることになった。まだまだ復興にはほど遠く被災地の方々には厳しい状況が続く。継続的な支援を続けなければならない。さて、この日に本ブログは550夜を迎えた。そこで今夜は、私の大好きな護さんの戦前のこけしを取り上げてみたいと思う。グロテスクから甘美まで、護さんほどその表情領域の広い工人は他にいないと思う。口絵写真は昭和16年の護こけしの表情アップ。ちょっとおどけたようにも見える護こけしは見るものの心を和やかにする。この時期に相応しいこけしなのである。

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第549夜:目立つこけし(巳之助)

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今日は日差しがなく、5月にしては異常に蒸し暑い1日であった。このような日が続くと夏の電力事情が気になってしまう。さて、先日の友の会の入札品の中で、一際目立つこけしがあった。佐藤巳之助のこけしである。巳之助のこけし(周助型)は眼力の強いものが多く、目立つこけしの筆頭に挙げられるものであるが、今夜紹介するこけしは頭部が白い木地で作られているためが、余計に顔が目立ってしまったのかも知れない。口絵写真はその表情のアップ。

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第548夜:与始郎(セン)のエジコ

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今夜も昨夜に続いて、ヤフオクで入手したエジコの話である。南部系については、照井音治型や藤井梅吉型など描彩のある混血型を除き、あまり関心がなかった。それが常川新太郎のこけしを入手してからにわかに気になるようになってきたのである。今回のエジコも、その素朴で愛らしい表情に惹かれて、今までなら見過ごしてしまったものを拾い上げたのである。口絵写真は与始郎(セン)エジコの顔アップ。

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第547夜:左内のえじこ(玉山時代)

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気が付いたら5月連休も後半に入り終わりが近づいてきた。昨日は初夏を思わせる陽気であったが、今日は一転日差しもなく上着がないと寒いくらいである。この連休、結局遠出の旅行に行くこともなく、近くの散策で新緑を満喫したくらいであった。さて、連休前にヤフオクで入手したエジコを紹介しよう。新山左内の玉山時代と思われるものである。左内のこけしは玉山時代のものを探しているが気に入ったものに出合わさない。今回はエジコであったが、玉山時代の作風を十分味わえるものなので入手した。口絵写真は、その顔のアップ。

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第546夜:大野栄治のこけし(晩年作)

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新緑の5月に入った。例年だと白石の全日本こけしコンクールが賑やかに開催されているはずなのだが今年は中止。代わりに3日、4日の両日、「白石市こけしと地場産品市」が震災復興祈願を込めて開催されるとの案内状が届いた。こけし界でも、色々な取り組みが企画されているようだ。残念ながら白石に行くことは出来ないが応援したいものである。さて、今夜は先週の友の会例会の入札で入手した大野栄治のこけしを紹介しようと思う。口絵写真は、その顔のアップ。

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