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第551夜:忠蔵のパフ入れ

Cyuzo_pafuire_kao

昨日、今日と五月晴れの良い週末となった。地震と大津波に原発事故と日本列島は大変な災害を被った訳であるが、自然の大きな営みは途切れることなく季節を刻んでいる。さて、最近はヤフオクでの入手が多くなっているが、先日、高橋忠蔵のものと思われるパフ入れが出品されていた。最初は薄型のえじこかとも思ったが、それがパフ入れだと分かったのは、以前高橋正吾さんから中にミニこけしが入ったパフ入れを譲って頂いたことがあったからである。忠蔵のパフ入れには、中にこけしではなく各種の独楽が入っていた。口絵写真は、そのパフ入れの頭のアップ。

Cyuzo_pafuire_naka

写真(2)左は外観で、右は頭部の蓋を開けて中を見たところ。忠蔵のパフ入れは、径10cm、高さ7cmである。パフ入れなので、胴の中央、ちょうどロクロ線のところで上蓋と下の器に分かれる。中は綺麗に刳り抜いてあり、各種の独楽が10個入っている。下の容器と上蓋は寸分の狂いもなく、吸い付くように合わさるのである。このパフ入れが作られてから半世紀も経つというのに、この薄く刳り抜かれた容器に狂いが生じないように作る熟練した木地技術に驚かされる。流石に「木地屋」である。

Cyuzo_pafuire_koma

写真(3)では、中に入っていた独楽を回してみた。独楽は色々な形のものが10個入っていたが、中にあったために退色もせず、作られた当時の華麗な色彩を保っている。その内、実際に回るのを確認出来たのは6個、残り4個は紐で回す形態のもののミニチュアなので回らなかった。

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コメント

轆轤技術の優れた木地物は、まさに合わせたときに
その真価が発揮されますね。
最近、木地物の蓋モノで感心したので、より近い
気持ちで読ませていただきました。
「パフ入れ」・・・ハイカラな名前です。

投稿: kuma | 2011年5月17日 (火) 20時53分

こういう細工物はこけしとは違って、その木地技術の素晴らしさに感心します。また中に入っている独楽も良いですね。現代の若い工人さん達にはこういう細工物にもどんどん挑戦して貰いたいものです。

投稿: 国恵志堂 | 2011年5月18日 (水) 08時19分

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