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2011年6月

第570夜:三起子さんのこけし

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土湯系の野地忠男さんは今もなお人気の高い工人であるが、友の会の頒布にはとても協力的で正月例会には必ず頒布こけしを作ってくれている。野地さんの娘である佐藤三起子さんもお父さん同様、友の会にはよくこけしを送ってくれる。6月の例会にも三起子さんのこけしが並んでいた。幸い、その内の1本を入手することが出来たので、これまでに入手したこけしと一緒に紹介したい。口絵写真は6月頒布こけしの顔アップ。

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第569夜:作田栄利のこけし

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あまり一般受けはしないが玄人筋から評価されているこけし工人に作田栄利がいる。栄利が評価されない理由の1つに遠刈田木地業の主流ではないという点があるのかも知れない。その栄利のある時期のこけしは私が欲しいこけしの1つでもあった。今までにヤフオクに出たこともあったが、出来の良いものは高額になってしまい入手出来ずにいた。昨日の友の会の入札に、その栄利のこけしが出ていた。保存状態は今一つであったが、その表情の素晴らしさに惹かれて入札に参加した。幸い、他にあまり入札がなく私の手許にやってきた。今夜は、その栄利のこけしを紹介しよう。口絵写真は、その顔のアップ。

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第568夜:友の会6月例会(H23)

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今日は東京こけし友の会の6月例会があり、出席したのでその報告である。梅雨の最中の日曜日、雨こそ降っていなかったが出席者は60名止まりであり、ここ2ヶ月あまりの賑わいは一段落であった。お土産こけしは弥治郎系の新山吉紀さん。本流の福太郎・福雄型から喜一型まで、各種のこけしが作られており、出席者は選ぶに大変だった。例会ギャラリーは拡大版で、土湯系湊屋系列の流れを、由吉以下のこけしを提示しながら説明された。口絵写真はおみやげこけしの福太郎型。

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第567夜:今泉源治の由吉型(2)

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土湯の今泉源治さんが昭和40年代の中頃には由吉型を作っていたということは第509夜に紹介した。先日のヤフオクに同時期の由吉型が2本出品され、1本は509夜と同じ胴模様であったが、こう1本は別の様式だったので何とも欲しくなり、入札に参加して落札することができた。今夜はその源治さんのこけしを紹介する。源治さんの略歴や由吉型製作の経緯は第509夜を参照されたい。口絵写真は、その由吉型の顔アップ。

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第566夜:念願の忠こけし

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前々から気になっており、何とか1本は欲しいと思っていても、なかなか気に入った作品に出会わさないこけしがある。今夜紹介する秋山忠のこけしもその1本であった。忠こけしが稀品・珍品だった訳ではない。むしろ戦前の第一次こけしブームの頃には、大沼竹雄や松田初見らとともに鳴子のどこの店にもたくさんあったと「美と系譜」にも記載されている。あまりにありふれていたために大事にされなかったのであろうか。同様に大沼竹雄のこけしもあまり出てこない。このこけし、常連のZ氏、A氏との争いを勝ち抜いてようやく入手。とは言え、実物を見るまでは不安もあった。口絵写真は、その顔の下からのアップ。

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第565夜:工人の智恵(高橋盛)

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先週、いつも古品の良品を出している方から、昭和16年の高橋盛こけしが2本出品されていた。相変わらず、保存極美の佳作であったが、流石に5万円を超える最低価に入札する方はおらず、結局締め切り間際に入札した私のところに来ることになった。戦前、秋田時代の盛のこけしはあまり多く知られておらず、その詳細が良く分からないだけに、「高勘」大好きの人間の私にとっては、つい手を出してしまうこけしなのである。さて、手元に届いたこけしを見て、「あれ!、これは何!」と思うことがあった。今夜はその話をしよう。口絵写真は、その盛こけしの顔アップである。

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第564夜:佐藤吉雄のこけし

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今まで、秋保のこけしにはそれほど力を入れていなかった。強烈に惹きつけられるこけしに出会わなかったのが原因かも知れない。そんな中で、私に秋保こけしの魅力を教えてくれたのは山尾武治の戦前のこけし(第500夜参照)である。そして今回出会ったのが佐藤吉雄のこけしである。吉雄のこけしはこれまで1本も持っておらず初めての入手。何と言っても、その表情の素晴らしさに惹かれてしまった。口絵写真は、その吉雄こけしの顔のアップ。

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第563夜:落ち穂拾い(我妻信雄のえじこ)

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暫く前のヤフオクに我妻信雄さんのえじこが出ていた。信雄さんは私が好きな工人のひとり。残年ながら病に倒れてこけしは作れなくなってしまった。その後の消息は分からないが、存命なら80歳くらいになるのであろうか。このえじこも他に入札者が無く、出品値の800円で落札できてしまった。このえじこに特に興味を持ったのは、胴に描かれた大振りの花模様である。同じ模様のこけしを既に持っており、これとペアで並べてみたいと思ったからである。口絵写真は、その顔のアップ。

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第562夜:今泉源治の浅之助型

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ここのところ戦前の古品に関する話が多くなっているので、今夜は戦後のこけし、土湯系の今泉源治さんの浅之助型の話をしたい。第590夜(今泉源治の由吉型)でも触れたように、源治さんは鹿間氏の勧めにより、昭和43年5月に浅之助型を復元している。口絵写真は昭和43年の浅之助型の顔アップ。

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第561夜:ピーク期の健三郎

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朝から激しい雨が降る中、今日であの東日本大震災から3ヶ月が経ったことになる。余震も殆どなくなり、東京近辺では液状化の被害のあった一部地域を除いては、震災の影響は殆ど感じられなくなった。東北のこけし産地でも、存続が危ぶまれていた遠刈田のみやぎ蔵王こけし館が6月1日より開館し、原発事故の影響で誠孝さん一家、高橋通さんご夫妻が避難されているものの、一応の体制は整ったようである。さて今夜は、大沼健三郎のこけしを取り上げてみたい。口絵写真は健三郎71歳作の顔アップ。

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第560夜:久太郎再び

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内容的には昨夜の久太郎こけしの続編である。敢えて2夜に分ける必要もなかったのだが、今夜のこけしは特出すべきものと考えて別にしたのである。実際には本稿のこけしは22日に落札しており、昨夜のこけしは3日後の25日に落札した。これも、同種のこけしが集まってくるという「こけし界の言い伝え」であろうか。本稿のこけしは最低価1万円で出品されて、結局私以外の入札はなかった。入札時点ではそれ程でもなかったが、手許に届いた久太郎は期待以上のものであった。口絵写真はその顔アップ。

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第559夜:「市井にひそむ逸品」(小椋久太郎)

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今夜は「市井にひそむ逸品」の最終回である。その後、出品者からは同種のこけしの出品は見られないことから、「こけし手帖」に記載されていた他の古品こけしは別に流れてしまったものと思われる。今夜取り上げるのは久太郎のこけし。久太郎のこけしについては、特に、久四郎とは一線を画した久太郎独自の特徴が色濃く出ている時期のものを中心に、本ブログでも何回か紹介している。いわゆる「団子梅」の時代である。口絵写真は昭和13年頃の久太郎こけしの顔である。

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第558夜:「市井にひそむ逸品」(坂部政治)

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今夜は「市井にひそむ逸品」の第4弾で山形系の坂部政治のこけしを紹介する。信濃町(米沢)時代の小林吉太郎には多くの弟子がおり、戦前の第一次こけしブームの中、分業でこけしを作っていた。その多くは小林吉太郎名義で通っていたため、この時期の吉太郎こけしの真の作者を特定するのは難しい。坂部政治もその内の一人である。本稿のこけしは胴底に「米沢 坂部政治」と書かれているので政治のこけしとしている。口絵写真は、その顔アップ。

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第557夜:「市井にひそむ逸品」(鈴木幸太郎)

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今夜紹介するのは鈴木幸太郎のこけし。昨夜の一次と一緒に入手した。以前、ヤフオクに保存状態の良い国蔵のこけしが出品され、その時は入手し損なったが、以来、この型のこけしにも興味を持つようになった。鈴木国蔵のこけしは純粋な木地山系ではないが、戦前から作られており、今では木地山系に分類されている。口絵写真は、幸太郎こけしの顔アップ。

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第556夜:「市井にひそむ逸品」(大内一次)

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また暫く間が空いてしまった。ブログを継続的に続けるのはなかなか難しいものである。さて、今夜は先日入手した古品の中から大内一次のこけしを紹介しよう。一次の戦後のこけしを入手するのは簡単であるが、戦前の良品はなかなか手に入らない。本品をヤフオクの出品写真で見た時にはなかなか良さそうに見えたが、正面写真ではなかったので表情がいまいち良く分からずちょっと不安ではあった。届いたこけしは十分満足の出来るもの、かなりの競り合いでもあったので安堵している。口絵写真は、その顔アップ。

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