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第570夜:三起子さんのこけし

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土湯系の野地忠男さんは今もなお人気の高い工人であるが、友の会の頒布にはとても協力的で正月例会には必ず頒布こけしを作ってくれている。野地さんの娘である佐藤三起子さんもお父さん同様、友の会にはよくこけしを送ってくれる。6月の例会にも三起子さんのこけしが並んでいた。幸い、その内の1本を入手することが出来たので、これまでに入手したこけしと一緒に紹介したい。口絵写真は6月頒布こけしの顔アップ。

土湯系の佐藤三起子さんは野地忠男さんの長女で昭和32年の生まれ。平成21年6月より父について木地と描彩を習う。現在は、他に仕事を持っているため、時々父の工房に来て、こけしを作っている。木地も自身で挽いているという。

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写真(2)は三起子さんのこけし。右より名古屋こけし会頒布品(H22年4月)、友の会初頒布品(H22年6月)、友の会頒布品(H22年8月)、友の会頒布(H23年1月)、友の会頒布(H23年6月)。大きさは、左から2番目が5寸4分で他は5寸。三起子さんのこけしは今のところ5、6寸が殆どである。頭は円形かやや縦に長い楕円形で、胴は殆ど裾の開いた三角胴である。胴模様はお父さん譲りの赤を基調としたロクロ線と波線、稲妻線の組み合わせで、最近は花模様を加えるようになった。表情は、22年の右3本は女性らしい優しい表情であったが、23年に入ってからの左2本は、これもお父さん譲りの湊屋系のアルカイックスマイルに移行しつつあるようだ。初期のこけしは未だ手慣れていないため、比較的変化が大きい。三起子さんのこけしもどのように変わっていくのか見守って行きたい。なお、中央のこけしの左眉上の黒アザは東日本大震災の時に他のこけしとぶつかって付いたものである。

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