« 第592夜:友の会8月例会(H23年) | トップページ | 第594夜:定助(93歳)のこけし »

第593夜:渡辺定巳のこけし

Sadami_yoshikiti_kao

司会が変わって放映された昨夜の「お宝鑑定団」にこけしが出品されていた。途中から見たため出品の経緯などは聞けなかった。こけしは2本で、いずれも盛秀か。うち1本は正末昭初の盛秀と思われる保存の良いこけしで20万円、もう1本は7万円の鑑定結果であった。ほんとうに正末昭初の盛秀こけしであれば、桁が1つ上がってもおかしく出来であった。さて、今夜は先日の友の会の例会で入手した渡辺定巳のこけしである。口絵写真は定巳の由吉型の顔アップである。

土湯系の渡辺定巳は大正6年、土湯の生まれ。昭和3年、尋常小学校卒業と同時に父を継いで林業に従事した後、昭和42年1月より弟の等について木地修業を行い、翌43年3月より、こけし作りを始めた。同年7月には鹿間時夫氏の奨めにより粂松型と米吉型を、9月には由吉型を作り、由吉型は一応成功した。以上「こけし辞典」より引用。

Sadami_yoshikiti_hikaku

写真(2)左は本人型で、右が本稿の由吉型。ともに大きさは8寸。本人型は52才の署名があり、昭和44年頃の作で、師匠の等のこけしを真似ている。由吉型は53才の署名があり、45年頃の作。「辞典」には43年9月の由吉型初作が掲載されているが、由吉型は成功したとの評を得ており、その後も幾らかは作られたのであろう。頭頂部の小さな蛇の目に大きな前髪を描き、胴模様は赤を基調にしたロクロ線で、下部に赤い斜め線の模様を入れている。明るく爽やかな表情である。

|

« 第592夜:友の会8月例会(H23年) | トップページ | 第594夜:定助(93歳)のこけし »

写し」カテゴリの記事

土湯系」カテゴリの記事

コメント

私も鑑定団見ましたよ。こけしが出たとき正直驚きました。番組に出たのはおそらく初めてでしょうね。出張なんでも鑑定団のコーナーで、青森県三沢からでした、出された方はいわゆる収集家ではなさそうで、自分で骨董屋をやりたくて骨董店でいろいろ買ってるうちに出会った様子で、確か青森の骨董店で4本2,000円で買ったと言ってたと思います。2本出て、鑑定士は盛秀のごく初期の大正期の作品といってましたが、うち一本は鯨目で保存がよく20万円、もう一本は少し褪色しているものの古く大正中期で7万円でした。本物であれば確かにもっと価値があると思いますね。いずれにせよ実物をもう一度是非見てみたいものです。また昨今のこけしブームの影響でしょうかね。

投稿: chikomei | 2011年9月 1日 (木) 10時42分

2000円で買ったものですか。本物なら、もの凄いお宝発見ですね。再放送があれば録画して、じっくり見てみたいものです。最近は、ネットオークションで保存の良い古品が結構、出てくるようになりました。まだまだ新しい、面白い発見があるかも知れません。ただ、そういうものは価格も高くなりますから、なかなか手許に置くのは難しいのが残念ですね。

投稿: 国恵志堂 | 2011年9月 1日 (木) 22時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188678/52614459

この記事へのトラックバック一覧です: 第593夜:渡辺定巳のこけし:

« 第592夜:友の会8月例会(H23年) | トップページ | 第594夜:定助(93歳)のこけし »