« 第590夜:源吉のこけし(戦前) | トップページ | 第592夜:友の会8月例会(H23年) »

第591夜:双子の直志こけし

Naoshi_9taro_s42_kao

第415夜で、「双子のこけし」と題して渡辺喜平の戦前のこけしを2本紹介した。1本は保存完璧のもの、もう1本は経年変化により飴色になったものである。今夜は、岡崎直志のこけしを同じテーマで紹介したいと思う。先日のヤフオクに2本出ており、それを入手したものである。恐らくは、新品こけしを2本購入し、1本は日の当たらない所に保存し、もう1本は観賞用に棚などに飾って置いたものであろう。後者のこけしは長い年月の間に退色(特に胴模様)してしまったのである。口絵写真は新品同様の直志こけしの顔アップ。

平成5,6年の頃であったろうか、当時は、東京中目黒にあったこけし店「つどい」に頻繁に通っていた。その時に、クリアファイル2冊に入った「想い出のこけし達」という冊子を紹介され購入した。そこでは、こけしの写真を掲載し、そのこけしの蒐集に纏わる話が記載されていた。その話は冊子2冊で50話に達していた。本ブログを始めるに当たり、その冊子が参考になったことは言うまでもない。50話の話は戦後のこけし蒐集に関するものであったが、私が蒐集を始める前のものが多く、こけしの蒐集に関しても大いに参考になったのである。その中の第26話の(7)に岡崎直志の久太郎型復元作が載っていた。私は、そのこけしが何とか欲しいものだと思っていたが、現物に遭遇することがなかったのである。そのこけしがヤフオクに出品されていたのである。

Naoshi_9taro_s42_hikaku

写真(2)がその2本のこけし。その木地形態、描彩の具合から、この2本が同時に作られたものであろうことは容易に想像がついた。前述の「想いでのこけし」によると、このこけしは昭和42年に、「たつみ」の指導で復元されたとなっている。写真(2)左のこけしには、胴底に「昭42」と鉛筆の書き込みがあり、この「たつみ」の頒布こけしと思われる。大振りにたっぷりと描かれた黒頭に円らな瞳が愛らしい。胴の重ね菊は古い様式をそのまま再現している。直志の久太郎型としては出色の出来映えではないかと思う。しかし、他にこの手の久太郎型を見かけないところを見ると、この時だけの復元だったのかも知れない。

|

« 第590夜:源吉のこけし(戦前) | トップページ | 第592夜:友の会8月例会(H23年) »

写し」カテゴリの記事

蔵王系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188678/52581695

この記事へのトラックバック一覧です: 第591夜:双子の直志こけし:

« 第590夜:源吉のこけし(戦前) | トップページ | 第592夜:友の会8月例会(H23年) »