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第589夜:巳の助の大正型(たつみ初期2)

Mino_taisyo_s41_kao

巳の助、昭一父子が作る各種の周助型の中で、私が好きなのは大正型である。第510夜では、民芸店「たつみ」で頒布した巳の助の大正型黒頭を紹介したが、7月の東京こけし友の会の例会にて、それと対になる手絡模様の大正型を入手したので、今夜はそれを紹介したい。胴底には、いずれも「41.4」の書き込みがあり、「たつみ」における周助型の頒布としては極初期にあたる。

Mino_taisyo_s41_hikaku

写真(2)左が第510夜で紹介した大正型黒頭で、右が本稿のこけし(大正型手絡)。ご覧の通り、木地形態は同一と言って良いであろう。違いは頭部(含、横鬢)の描彩と胴模様だけである。未だ先鋭化されず、気品のある表情が何とも言えない魅力的である。

Mino_taisyo_s41s40_hikaku

写真(3)では、本稿と同型の大正型との比較を示す。左が本稿のこけしで、右は第353夜で紹介した大正型。底に「40.8.27」の書き込みがあり、「たつみ」が本格的に周助型の頒布を始める前のこけしのようである。右のこけしの詳細は353夜を参照して頂くこととして、先ずは両者を見比べて頂きたい。同型の大正型でありながら、受ける印象は相当異なる。この両者、見る人によって好き嫌いはあるかも知れないが、どちらが優れているかというような判定は無意味であろう。私にとっては、両者ともこの上もなく好きなこけしである。

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