« 第583夜:伝喜こけしの魅力 | トップページ | 第585夜:武蔵の亀三郎型 »

第584夜:是隆さんの盛たちこ写し

Koretaka_sakari_tatiko_kao

今週の火曜から今日の午前中まで旅行に出掛けており、本ブログの更新も滞ってしまった。最近スマホを購入したので、旅先でもインターネットを使用することが出来るため、ブログも見ることは出来るが、流石に更新するのは面倒である。旅行中に「無為庵閑話」再開の連絡が入っており喜ばしいことであった。さて、今夜は旅行前に届いた柿澤是隆さんの立ち子を紹介したい。第454夜で紹介した、古形子洞頒布の盛立ち子を作って貰ったものである。口絵写真は、その立ち子の顔アップである。

Koretaka_sakari_tatiko_hika

写真(2)の中央が、古形子洞頒布の盛立ち子で、左右4本が是隆さんの写し。この立ち子は昨年12月に東京銀座で開かれた山河の響きの会で是隆さんが上京した際にお願いしたもの。今年になってから、是隆さんは体調を崩してしまい今になってしまったということであった。腕達者な是隆さんのこと、木地形態から描彩の特徴まで、盛の立ち子を見事に再現してくれた。「原」は細身で括れの少ないスマートな胴に、この時期の特徴である平頭となっているが、是隆作では胴は殆ど同じであるが、頭はそれほど平頭にはなっていない。胴の楓模様の特徴は、先ず左右下部の緑の添え葉の根本に丸い土状のものが描かれている点。第二に楓の5つに別れた葉先が、中央と向かって左2つは2筆描きであるが、右2つは1筆描きである点である。是隆さんは、この2つの特徴を忠実に再現してくれた。一方、頭部の描彩は是隆さん自身の顔になっている。盛の顔は小寸ではあるものの筆勢強く、鋭角的で強い表情となっている。是隆さんは、筆を変えたりして色々工夫されたとのことであるが、おっとりとした優しい表情は是隆さんの持ち味なのであろう。振り分けられた前髪の開き具合も原とは異なっている。

|

« 第583夜:伝喜こけしの魅力 | トップページ | 第585夜:武蔵の亀三郎型 »

写し」カテゴリの記事

原作と写し」カテゴリの記事

古品」カテゴリの記事

鳴子系」カテゴリの記事

コメント

美しい小振りな立ち子ですね。
品があって、とても美しいです。

投稿: kuma | 2011年8月 9日 (火) 10時07分

是隆さんのこけしは上品な美人こけしが多いですね。
この立ち子も小品ですが正にその通りです。
「原」との雰囲気は違いますが、是隆さんのこけしとして良い出来だと思います。

投稿: 国恵志堂 | 2011年8月10日 (水) 08時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188678/52406744

この記事へのトラックバック一覧です: 第584夜:是隆さんの盛たちこ写し:

« 第583夜:伝喜こけしの魅力 | トップページ | 第585夜:武蔵の亀三郎型 »