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2011年9月

第603夜:英太郎(20歳)

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今や3000本を越えるような数になっても、満遍なく集めてきた訳ではないので、蒐集品にはかなりのバラツキが出来ている。100本を越える工人もあれば、1本も持っていない工人もある。戦後の著名工人である佐藤英太郎もその一人であった。既に600夜を越えたこのブログで英太郎こけしは1度も出てこない。それは紹介するようなこけしを持っていないからである。もちろん、40年近くになる蒐集歴の中で、英太郎こけしを持っていたことは何度かあった。しかし結局手元に残らなかったのである。独自の領域を切り開いたと言われる本人型(木地人形)も、あまりに上手すぎる復元型も今ひとつ心に響かない。そんな中で行く着くところは、初期の英太郎こけしであった。口絵写真は20歳英太郎の顔アップ。

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第602夜:友の会9月例会(H23年)

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今日は、東京こけし友の会の9月例会があり、出席したのでその報告をしたい。今月も、ファミリー2組を含む60名を越える出席者があった。小さなお子さんがこけしを持って喜んでいる情景は何とも微笑ましい。おみやげこけしは、佐藤康広さんで、多彩な胴模様に目移りがした。ギャラリーは石蔵こけしと三春さんによる写し。新品こけしは5工人。今月は入札は無く、抽選こけしが20本と袋入りの豆こけしが5袋あった。第2部では、鳴子の全国こけしまつりとコンクールの受賞作品がスライドで放映された。口絵写真は康広さんのおみやげこけし。

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第601夜:珍しい栄治郎型(せつ子)

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蔵王系の代表的なこけしである栄治郎型は、能登屋の工人のみならず、他の蔵王系の工人によっても作られ、更にはその贋作も出回ったことがあった。今回、珍しい工人の栄治郎型を入手したので、紹介したい。こけしの胴底には「せつ子」と署名があり、岡崎昭一の妻女「せつ子」工人のこけしである。ところで、「せつ子」工人については、こけしのガイドブックにも記載がなく、その詳細は良く分からない。名和コレクション「美しきこけし[別冊]」の『伝統こけし工人系譜・産地別工人名簿・文献目録』には、小野川の項に岡崎昭一の妻女で、描彩のみ行う工人として記載されている。口絵写真は、そのせつこ作栄治郎型の顔のアップ。

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第600夜:六合目到達(伊藤長一)

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ようやく600夜に到達した。500夜通過は1/18だったので、8ヶ月かかったことになる。1001夜まで、あと400夜、このままのペースだとあと2年8ヶ月ほどかかることになる。昔、富士山に登ったことがあったが、6合目ではまだまだ序の口であったのを憶えている。さて、今夜紹介するのは伊藤長一のこけし。長一のこけしもなかなか手元に置く機会がなく、じっくり見ることがなかった。口絵写真は長一こけしの顔アップである。

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第599夜:初期庫治のこけし

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肘折系の代表的なこけしである奥山庫治のこけしは、今はあまり人気の無いこけしになっているようだ。中古市場でも残っていることが多い。そんな中で、唯一「初期庫治」と言われるこけしだけは人気がある。とは言え「初期庫治」という言葉の定義がどんなものなのか、明確に聞いたり文献等で読んだことはない。割合、朧気な印象を持っているに過ぎないのである。そんな「初期庫治」が8月の友の会例会の入札に出品され、運良く入手することが出来た。今夜はそのこけしを見て見たい。口絵写真は、その庫治こけしの顔アップ。

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第598夜:戦後の広三こけし(4)

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奥山広三のこけしは好きなこけしの1つである。特に戦後30年代迄の、ちょっと不気味とも思える表情が何とも不思議な魅力を持って惹きつけるのである。こけしが子供の玩具だったとすれば、もっと可愛らしい表情であったほうが売れたのでないかと思うのだが・・・。先週のヤフオクで昭和30年代の広三を入手できたので、また追加して紹介したい。口絵写真は昭和35年の広三の顔。首が長く、頭はくらくらと動く。

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第597夜:昭一の周助小寸写し

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ここのところ、ヤフオクに佐藤昭一の周助型が多数出品されている。昭和40年代以降、「たつみ」の指導で、巳の助・昭一父子は周助が作った多種多様のこけしを片端から復元したため、沢山の周助型のこけしが世に広まっていった。それらのこけしが今、整理の対象となりネットオークションにも出てきているのである。こけしブームの頃には引く手数多で高価であったこれらのこけしも、需給バランスにより今はかなり安価に入手することができるようになった。今夜は昭一さんの小寸の周助型を紹介したい。口絵写真は初回頒布の小寸こけしの顔アップ。

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第596夜:珍品こけし(高橋みね)

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昨夜の柴田良二のこけしも珍しいものであったが、今夜紹介する「高橋みね」のこけしは、その最たるものの1つであろう。このこけしがヤフオクに出品された時、どこかで見たような記憶があった。それは「こけし辞典」の記載であった。その内容を読むにつれ、このこけしに対する興味がどんどん大きくなっていった。実際に現物を見て、確認したいことが沢山あったからである。私にとって、古品を買うことは、過去の時代を買うことである。そのこけしが持っている(その時代に作られたという)「時代性」は復元品など他のもので代用することは出来ないからである。時として、その「時代性」は高価なものとなるが、それは仕方のないこと。ただし、今回のこけしは「時代性」よりもその「素性」に興味があったのである。口絵写真は、高橋みねのこけしの顔アップである。

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第595夜:柴田良二のこけし

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大型で速度の遅い台風に直撃され、紀伊半島の山間部を中心に大きな被害が出た。あの3月の大震災は特別としても、我が日本列島は自然災害とは切っても切れぬ関係があり、その対策には気が抜けない。さて、東京こけし友の会の6月例会と8月例会の入札に柴田良二のこけしが出た。非常に珍しいこけしであり、入札でも人気があったが、8月の出品作を入手することが出来た。今夜はそのこけしを見てみたいと思う。口絵写真は、良二こけしの顔アップである。

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第594夜:定助(93歳)のこけし

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今年の全国こけし祭りコンクールの最高賞は遠刈田の佐藤保裕さんが受賞したとのこと。さて、別に嫌いな訳ではないが、なかなかコレクションの仲間入りをしないこけしがある。定助のこけしもその1つであった。出来れば欲しいとは思っていたのだが、なかなか気に入ったものに出会わず、長いこと手許に置くことがなかった。先月の友の会の抽選品に定助の立ち子2本組みが出ていた。私は決してクジ運が強い訳ではなく、この時も10番以降に呼ばれたのであるが、未だこの定助が残っていたので入手出来た次第である。口絵写真は93歳定助の顔アップである。

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