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第606夜:本当の自由人(信雄の大えじこ)

Nobuo_ejiko_s47_kao

10月に入って最初の出勤日。9月までは会社人として毎朝の通勤ラッシュの中に居たわけだ。しかし今日からはそれは無い。起きた時間は今までと変わらないが、それからの時間は自由気ままに過ごすことが出来る。このブログも今までは週末の休みに写真を撮り、その解説を書いて載せていたが、今は、天気さえ良ければ好きな時間に写真を撮って記事を書ける。そんな最初に我妻信雄さんの大えじこを選んだ。今夜は信雄さんのえじこをじっくり堪能したい。口絵写真は大えじこの顔アップ。

Nobuo_ejiko_s47_hikaku

写真(2)の右が、本稿の大えじこ。その向かって左後に立っているこけしが6寸なので、この大えじこの大きさが分かって頂けると思う。比較のために、サイズの違うえじこも並べて見た。左端は昭和40年代初め頃のえじこで本人型。ほんわりとした愛らしいえじこである。中央は46年中頃の作で、頭が丸い時期のもの。この頃より眉目の筆が伸び、鋭い表情になってきた。胴は刳り抜いてある。右端は47年6月3日作(署名より)で、頭が角張っており、本格的に直治型を試行しだした頃のもの。胴はやはり刳り抜いてあり、中には大振りな独楽が2個入っていた。胴模様はいずれも枝梅。特に選んだ訳ではないので、信雄さんはえじこには枝梅を描くことが多かったのだと思う。胴の形は初期の肩がこけたおむすび形から次第に肩が膨らんで太鼓形になってきている。それぞれのえじこに、その時その時の良さが出ていて魅力的なえじこである。

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