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第616夜:笹森さんの弦三幸兵衛

Sasamori_genzo_kobe_kao

工人フェスティバルの時にお願いした、笹森淳一さんの木村弦三コレクションの幸兵衛型こけしが早くも届いたので、今夜はそのこけしを紹介しようと思う。このこけしの「原」となる幸兵衛こけしは、今は弘前公園にある弘前市立博物館に所蔵されているが、通常は公開されておらず、同博物館が発行した「津軽のこけし」にも掲載されていない。いわば、幻の幸兵衛こけしなのである。そのこけしを今回の友の会旅行で鑑賞することが出来、笹森さんもそれを見て知っているとのことだったので、頼んだのである。口絵写真がその幸兵衛こけしの顔アップ。

Sasamori_genzo_kobe_3hon

今回、笹森さんにお願いしたのは、尺、8寸、6寸の3本で、それを写真(2)に示す。材料は桜材とのことで、外側の所がきれいだったので使ってみたとのこと。時間が経つと色があがって良くなるとの話であった。通常、桜と言うと黒っぽい印象を持っていたので、この剥き肌のような綺麗な色には驚いた。

Sasamori_genzo_kobe_hikaku

その幻の幸兵衛こけしの写真のコピーを頂いたので、写真(3)左で紹介する。画質が悪いでの見にくいことをご容赦願いたい。大きい方が尺5寸強で小さい方が尺3寸ほどである。写真(3)右は8寸の今回のこけしと、笹森さんの通常の幸兵衛型こけし。先ず、幸兵衛の「原」と笹森さんのこけしとの比較では、形態的には頭の大きさが「原」より小さめなことと、目は描き方が「原」ほどのグロ味がないことが上げられる。これは、笹森さんが「原」を忠実に写したのではなく、それを笹森さん自身の解釈のもとで再構成したものであるということである。それでも右の2本の比較で分かるように、弦三コレクションの幸兵衛型の迫力は大したものであることが分かるのである。

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