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第624夜:征一さんの藤五郎型

Seiichi_to5ro_nadehiko_kao先日開催された東京こけし友の会の11月例会の新品頒布に、鈴木征一さんの藤五郎型が出ていた。私は頒布籤の第1巡に当たったため、このこけしを入手することが出来たので、今夜はそれを紹介したい。実は、10月の友の会の津軽旅行で、全国工人フェスティバルに参加した折、会場で征一さんの藤五郎型を見つけた。但し、胴模様が「原」と違っていた。聞いてみると、今回のフェスティバル用に運七のナデヒコ模様を描いたのだと言う。口絵写真は、その藤五郎型の顔アップ。

藤五郎(井上藤五郎)のこけしは、高橋五郎氏が「こけし手帖(574号)」に『歴史的発見「古肘折こけし」とその展開-柿崎(井上)藤五郎とその背景-』と題した記事を載せたことにより、一般のこけし愛好家の知るところとなり、一躍有名となった。その経緯等の詳細は「こけし手帖」を参照して頂くこととして、肘折こけしの古い様式を伝えるものであった。その特徴は、頭は嵌め込みであり、胴の木地形態は肩の段や胴上部の鉋溝など鳴子の様式に近いこと。一方、頭部の描彩は、三日月目に撥鼻、結び口、後頭部の髪など遠刈田の様式になっていることである。

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この藤五郎こけしは、鈴木征一さんによる写しの作成が行われ、平成23年5月の名古屋こけし会で頒布された。写真(2)左が名古屋での頒布品で右が本稿のこけし。名古屋頒布品は大きさは「原」と同じ8寸7分。全国工人フェスティバルで見た、ナデヒコ模様の藤五郎型も原寸サイズであったが、そのサイズだと流石に大きくて重い。そのため、会場で征一さんに、ナデヒコ模様で小さいサイズのを友の会へ送ってくれるように依頼したのである。小さい方は6寸5分。2輪の大きなナデヒコが踊っている。ただ、小さい方は頭が横広の平頭となり、「原」とはやや雰囲気が変わってきた。なお、2本とも頭は嵌め込みになっており、回すことが出来るようになっている。

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