第635夜:幸兵衛の直胴達磨絵こけし
笹森さんによれば、この直胴達磨絵模様の幸兵衛こけし(大きさは尺)は元は弦三コレクションのもので、現在は個人の所有になっているとのこと。そのため文献や図録で紹介されることもなく、あまり知られていない。笹森さん以外の津軽系工人の作には殆ど見られない。
写真(2)左端がその幸兵衛のこけし。左から2本目は笹森作の直胴達磨絵(平成18年作)で、右2本(8寸と6寸)は今回(平成23年12月作)の作品である。実は笹森さんのこの型の幸兵衛型では、目を細く半眼的に描くことが多く、左から2本目もややその影響が見られる。そこで今回の作では、なるべく「原」に近いように描いて貰った。従って、目がやや大きめとなり、張りのある凛々しい表情となった。胴一杯に描かれた達磨絵模様と相まって、何とも華麗で迫力のあるこけしである。
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