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第646夜:清次郎のこけし

Seijiro_shitame_kao今年になってから未だこけしを入手していないため、今夜のこけしも昨年の友の会で入手したこけしである。小林清次郎のこけしであるが、頭が縦長で大きく、目が顔のかなり下方に描かれている。吉太郎型のこけしであろうことは分かるのだが、「原」となった吉太郎のこけしが何なのか頭に浮かばない。口絵写真は、その清次郎こけしの表情である。

Seijiro_shitame_hikaku

清次郎の吉太郎型については、第96夜で「雪女」の変遷を紹介した。ここでは、今一度それを写真(2)に示す。但し、尺こけし(45.9.9)を8.5寸こけし(45.1.15)に変更してある。従って、右端が本稿のこけし(6寸5分)、以下、右から昭和45年、47年、49年のこけしである。本稿のこけしに関して、各種の文献を探してみたところ、「美と系譜」の(75)の右端のこけしが一番近いように思う。但し、そのこけしの「原」こけしが何なのかは分からない。「美と系譜」の写真と解説で分かることは19.3cmの大きさと40年作ということ。特徴としては、頭が大きいこと、目尻がつりあがり気味であること、胴模様の花冠が兎の耳状でないことであり、これらは本稿のこけしと合致する。但し、「美と系譜」のこけしは、本稿のこけし程下目ではない。一方で、清次郎のこけしは昭和42年頃から45年頃にかけてはかなり下目になっており、本稿のこけしもその頃のものではないかと思う。目の描法など、写真(2)の左隣の45年作に近いように思われる。

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