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第658夜:源吉こけしの変遷(戦前から戦後)

Genkiti_s17_kao_2昨夜はこの冬初めての本格的な雪となり、家の周りも一面の銀世界となった。朝方には大方溶けてしまっていたが、今日も日が差したり雪が舞ったりの1日である。さて、斎藤源吉の戦前のこけしについては第590夜で源七のこけしと対比して述べているが、先日入手した古品の中にも1本入っていたので、今夜は戦前から戦後への変遷という形で纏めてみたいと思う。口絵写真は、先日入手した源吉こけしの表情である。

Genkiti_s17_hikaku_2

写真(2)右は第590夜の源吉(昭和15、16年頃)、左は第405夜の源吉(昭和20年代前半)で、真中が本稿のこけしである。こうして3本を並べてみると、右2本と左1本とでは、受ける印象が明らかに異なることが分かる。右2本は頭が角ばり、胴も肩が張っていてどっしりとした感じであるが、左では頭、胴ともやや丸みを帯びて優しい感じになっている。表情についても、右2本はきっちりとした表情であるが、左は下目で甘い表情となっている。この辺りが戦前と戦後のこけしの違いであろうか。

Genkiti_s17_syomei

写真(3)はこの3本のこけしの頭頂部と胴底の署名である。頭頂部では、右のこけしに中剃りがないのが分かる。「愛玩鼓楽」を見ると、昭和12年、14年作にも中剃りはあると書かれているので、何故このこけしには無いのか良く分からない。署名は、右2本は青色のゴム印、左は自筆の署名。従って、自筆の署名は戦後になってからのものと思われる。なお、本稿のこけしは、右よりはやや後と思われるので、昭和16,17年頃であろうか。

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