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第647夜:柿崎文雄の初期善吉型

Kakizaki_zenkiti_hoso_kao今日は年が明けて初めて病院(元の職場)に行って来た。特に具合が悪いという訳ではなく、定期診察と薬を貰うためである。その後、元の職場の仲間と新年の挨拶を交わし、暫しの歓談。帰りに、先日、所蔵印を作って貰った篆刻師が実演をしているというので、川崎ラゾーナに寄って挨拶をし、印を押したこけしを1本記念に置いてきた。さて、今夜のこけしは柿崎文雄の初期善吉型である。文雄の善吉型については第517夜で紹介しているが、その後の変遷である。口絵写真は、細胴初期善吉型の表情。

Kakizaki_zenkiti_hoso_hikak

善吉型と言えば、芳蔵、瀬谷重治、荒川洋一などの評価が高いが、私は柿崎文雄の初期善吉型が好きである。写真(2)が、その初期善吉型である。左端が第517夜で紹介した「初作」と書き込みがある善吉型。真中は「柿崎」の署名で、右端は署名なし。前所有者の聞き書きによれば、文雄さんが最初に作った善吉型は左端ようなもので昭和43年のこと。その43年に最初に訪れたこけし愛好家(鹿間時夫氏か)のアドバイスにより胴を細くしたのが真中のこけしである。胴の形態ばかりでなく、頭の形や面描なども変わってきている。口の描法は左端は中央に横に黒線が入っており結んだ口になっているが、真中のこけしでは中央の黒線がなくなり開いた口になっている。また、眉・目も筆に勢いがつき強い表情になっている。右端のこけしは、左端と同じ胴模様であるが、胴が細くやや丸みが付いている。また、前髪が、左は荒く疎らなのが、真中、右端とだんだん密になっていくのが分かる。この後、文雄さんの善吉型は独自の領域に入っていくのである。

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写真(3)は、「国恵志堂」の『印』を作ってくれた篆刻師の「雨人(うじん)」さんの実演風景と、実際のこけしに貼ったところ。署名が隠れないようにトレーシングペーパーに押印して貼りつけた。今後、私が特に頼んで作って貰ったこけしに、この印を押すつもりである。

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