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第657夜:友の会新年例会(H24年)

1201reikai_enakiti昨22日は東京こけし友の会の新年例会があり出席したので、その報告である。朝から雨模様で厳しい寒さの中、何と106名の参加者があり、新しい会場(ハーモニーホール)でも席が足りなくなって、幹事さんは立ち通しという大盛況であった。正月恒例の招待工人は作並系の鈴木明さんと土湯系の西山敏彦さん。おみやげこけしは両工人の4寸こけしと紅白饅頭が渡された。会長の年頭挨拶、招待工人の紹介、新品こけし頒布、入札/抽選こけしの頒布、こけし会ニュースの順で行われ、最後に、工人提供(震災見舞いのお礼)のこけしや木地玩具の抽選、会が用意したこけし等のジャンケン大会による配布を行って、終了した。その後、招待工人を囲む懇親会には26名の参加があり、中華料理に舌鼓をうちなからの懇親を楽しんだ。口絵写真は、鈴木明工人にちなみ会場に展示された胞吉こけしである。

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写真(2)は新品頒布こけしである。左から井上はるみさんの大正型、鈴木征一さんの福車、野地忠男さんの各種こけし、六郷仁美さんのお雛様、佐藤三起子さんの各種こけし、奥瀬陽子さんのこけしとえじこ、会田愛子さんのこけし、奥瀬恵介さんの各種こけし、長谷川正司さんの日下源三郎型、阿部進矢さんのこけしと木地玩具である。

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写真(3)は左が奥瀬陽子さん、右が西山敏彦さん持参のこけしとえじこなど。

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写真(4)は鈴木明さんの挨拶。

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写真(5)は入札品(1)。右から佐久間由吉、佐久間芳衛、西山勝次、佐藤正一(昭和18年)、岩本芳蔵。

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写真(6)は入札品(2)。右から新山久治(昭和29年)、佐藤丑蔵(65歳)、佐藤文吉(35歳)、奥山喜代治、横山政五郎(昭和29年)。

入札品は、この他に、阿部正義の打出の小槌があり、その中には4個の透明のビンに豆こけし等が50個ほど入っており、その細かさに驚嘆した。入札の一番人気は佐久間由吉で落札価格も高価であった。次いで、佐藤正一。また、抽選品も昭和30年代のこけしを中心に20本が頒布された。

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コメント

新年会から大変な集まりでしたね!
賑やかで楽しそうですが、それだけの大人数だとまとめる方々はご苦労なさったでしょう。色々なこけしを前に、皆さん楽しんで井折られる様子が伝わります。入札品の岩本芳蔵、かねがね欲しいと思う型で、羨ましくため息が出ます。専ら新しいこけしを買う事に専念していますが、古品も時々欲しくなります。

投稿: kuma | 2012年1月24日 (火) 06時06分

kuma様
まさか100名を越える方々が来られるとは思っていなかったので、おみやげこけし他、100名分しか用意しておらず、幹事の分は後日ということで回収されてしまいました。嬉しいような悲しいような例会でした。新しいこけしは積極的に買って欲しいです。で、これという時は古品にも挑戦して欲しいですね。古品には古品でしか味わえない時代の香りがありますから。

投稿: 国恵志堂 | 2012年1月24日 (火) 17時20分

いつも感心して拝見いたしております。良かったらで結構ですが、
入札の正一、文吉はどのくらいの値で落札されたものですか。
こけしブームとか言われておりますが、現存する職人も少なくなった
時代にブームもあったもんではないのかと思っております。
世間に疎いものですから、どのように考えればよいのかご指導いただきたく存じます。

投稿: 2765 | 2012年1月25日 (水) 14時06分

2765様
コメントありがとうございます。
正一は4万弱、文吉は聞き逃してしまいましたが2万前後だったと思います。昭和40~50年代のこけしブームの時と比べれば、今はブームという程ではないですね。ただ若い方々を中心にこけしへの関心が高まっているのは確かでしょうね。これを一時的なもので終わらせず、永続的なものにするためにはどうすれば良いのかが今後の課題です。工人の後継者難も深刻ですから、東京こけし友の会などで組織的な支援を行うこと、また個々の愛好家は、先ず新品のこけしを買うことが重要かと思います。

投稿: 国恵志堂 | 2012年1月26日 (木) 09時58分

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