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第672夜:善二の幸兵衛型(達磨絵)

Zenji_kobedaruma_s46_kao

昨夜、一昨夜と佐藤善二の幸兵型を見てきたが、今夜もその続きで達磨絵の幸兵衛型である。幸兵衛こけしの模様は、牡丹、達磨、ロクロ線のみの3種である。牡丹模様とロクロ線は直胴とくびれ胴の両方に描かれているが、達磨絵は殆どがくびれ胴で、直胴に描かれているのは元弦三コレクションのもの(第635夜参照)1本のみが知られている。そういうこともあってか善二の幸兵型で達磨絵が描かれるのもくびれ胴のみである。口絵写真は、その達磨絵幸兵衛型の表情アップである。

Zenji_kobedaruma_s46_hikaku

写真(2)に善二の達磨絵幸兵衛型を示す。これまで見てきたように、善二が本格的に幸兵衛型に取り組み始めたのは昭和37年頃から。それから暫くは直胴牡丹模様の幸兵衛型が中心であったようだ。昨夜見てきたように、葉に紫を使ったものやくびれ胴の幸兵衛型は昭和40年代中頃辺りから作られ始めたのではないだろうか。写真(2)左は胴底に「’71.9/7」の書き込みがある。昭和46年である。当初の達磨絵こけしはこのようなものだったと思われる。その元になった幸兵衛こけしが何なのか判然としないが、胴は太めでくびれも少なく、面描も目は紡錘状で大きく、鼻も大きめで明敏な表情である。写真(2)右は昭和50年代のもので、良く見られるものである。胴が細身になってくびれも大きくなったため達磨絵も細身になっている。前髪の毛書きが殆ど無くなり顔の面積も狭くなった。目は細くなり、左目の上瞼が水平になり眼点も斜めに入れているためか近視眼的な表情となっている。どうしてこのような描法になったのかは分からない。達磨絵に関しては、眉毛と目の周りの赤点の描き方が変わっている。胴のロクロ線も間隔が広くなって地の色が目立つようになったため、左のこけしと比べて全体的に淡泊な印象を受ける。

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