第664夜:30年代の春二こけし
第475夜で、昭和20年代から30年代の春二こけしを紹介した。写真(2)左はそこで紹介した睫毛こけし。圧倒的な目力に魅せられて入手したこけしである。さて、右のこけしが本稿のこけし。入札写真を見た時点ではなかなか良いこけしに思えたのであるが、こうして並べて見ると、左のこけしに一歩引いてしまうのは否めない。こけしの形態は左と同じであるが、頭はより横広になり、胴は細くくびれも少なくなって、スマートになっている。面描は目の位置が外寄りとなり睫毛は無くなっている。赤い鬢飾り、胴の旭菊も小振りになっている。
写真(3)は頭部を横から見たところ。睫毛と鬢飾りの違いが確認出来る。右のこけしは昭和30年代前半から中頃のこけしであろうか。
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コメント
同じ方が作ったこけしでも様々な表情があり、本当に奥が深いものですね。
今日土湯の「こけし祭り」に出品するこけしの絵付けを完成させました。
いや~表情がとても難しくて・・・。
何度も紙に予行練習して臨んだのですがトホホな出来です。
筆を走らせている時は自然と呼吸が止まりひどく緊張しました。
工人さんたちへの尊敬の念が益々強くなりました。
投稿: ピノ助 | 2012年2月 3日 (金) 19時39分
ピノ助様
一人の工人でも、大きさ、形、模様など色々ですし、年代変化も含めれば実に沢山の種類があります。そういう工人さんが沢山居るのですから奥が深いし楽しみも大きいですね。
ピノ助さんの自作こけし、土湯こけし祭りが終わったら、ぜひ見せて下さい。
投稿: 国恵志堂 | 2012年2月 3日 (金) 21時26分
私もこけしの産地やこけし祭りに行くたびに描彩をしていますが、本当に難しいですね。
毎回『今回こそは』と家で練習していくのですが、めちゃめちゃです。
名品の写しをそのままに作られる工人さんはどれほど努力と鍛錬を積んでいるのでしょう。
投稿: :☆:*・*:☆:*・*:☆: | 2012年2月 4日 (土) 08時19分
☆様
おはようございます。
専門家ではないから、自由に自分の好きなように描いたら良いと思いますよ。そこで作ったものは世界で1つしか無い物ですから、良い思い出になりますね。
投稿: 国恵志堂 | 2012年2月 5日 (日) 08時41分