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第665夜:裕介さんの近作こけし

Yusuke_eiji_senzen_kao本ブログは古いこけしだけを取り上げている訳ではないが、最近はヤフオクで入手するケースが多く、その結果、古いこけしが登場することが多くなってしまう。先日、同好のKさんから佐藤裕介さんの近作こけしを見せて貰った。裕介さんは、原発事故の避難生活から今はいわきに戻って製作活動を続けており、作るこけしも一作ごとに進歩を続けているようだ。今夜はその近作こけしを紹介したい。口絵写真は戦前の大野栄治型の表情アップ。

Yusuke_eiji_senzen_matome

写真(2)が裕介さんの近作こけし。写真は向かって右から、嘉三郎型6寸(24年1月)、レインボーこけし3寸(24年1月)、戦前栄治型7寸8分(23年11月)、黄だるま(23年7月)、栄治型くびれ胴5寸(24年1月)、栄治型豆えじこ1寸(23年7月)、栄治型5寸3分(23年12月)である。 嘉三郎型は茫洋とした表情を上手く現している。左の2本の栄治型と豆えじこは戦後の愛らしい栄治を表現している。ダルマは起き上がりダルマになっており、表情も良い。今回、私が一番注目したのは8寸弱の栄治型。半円状の3つの黒い前髪飾りの間に小さな赤点がないこと、梅花の花芯が赤で描かれていることなどから、このこけしが戦前の栄治を復元したものであることが分かる。なお、頭は回るように作られている。表情も、愛らしいものでは無く、嘉三郎に近い。裕介さんに確認したところ、「原」は「こけし古作図譜」(95)の1尺5寸2分。但し、木地は父誠孝さんの栄治型を元にし、描彩は古作図譜の写真を参考にしたとのこと。だから『栄治、誠孝、裕介の三要素で構成されているとも言えます』と裕介さんは言っている。ただ、眉毛はちょっと細すぎるのではないかと思う。戦前の栄治の眉毛は太いものが多く、それが剛直な感じを現しているからである。裕介さんは、今精力的にこけしに取り組んでいるので、今後、どのようなものが作られるのか、期待を持って見守っていきたい。

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コメント

明日(8日)弥治郎こけし村の「雛の宴展」に行く予定です。
大好きな弥治郎系こけしたちたくさんに会えると思うと、今からワクワクドキドキです。

今晩は遠足前の小学生の気分でしょう・・・。
うまく眠れるかな~。

投稿: ピノ助 | 2012年2月 6日 (月) 18時04分

ピノ助様
おはようございます。
今日は朝から雨が降っていますが、昨夜は良く眠れましたか。
「雛の宴展」に行くのは明日ですかね。
帰ってきたら、どんなものがあったか教えて下さい。

投稿: 国恵志堂 | 2012年2月 7日 (火) 08時24分

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