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2012年3月

第691夜:正一のこけし初期作(自分史探訪①)

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自由人になって半年が経った。ようやく暖かくなってきたので、自分史探求の旅に出掛けた。私は生まれてからこれまでに何回か引っ越しをしているが、今回は先ず1回目ということで、生まれてから小学5年生まで住んでいた東京目黒区中目黒まで行ってみた。東急東横線中目黒駅を降りると桜並木で有名な目黒川が流れている。川沿いの桜はあと一息で開花という状況である。早めの昼食を済ませて小学4~5年の時に通ったそろばん学校へ。学校は往時のままの建物で健在であった。ついで、住んでいた場所へ。当時は4軒長屋であったが、今はアパートに変わっていた。それから1年間通った幼稚園へ。ここも往時の木造の建物がそのまま残っていてちょうど修理の工事をしているところであった。壊れた部分だけ直しながら使っているらしい。それは園としてのポリシーなのであろうか。何と外見だけでなく下駄箱から内部の机や椅子、物入れまで木製で殆ど当時のまま。当時とは昭和30年である。私にとっては、全く昭和の昔へタイムスリップしたようなものであった。都会の中にこのような場所が残っているとは・・・。そして、そのような幼稚園に通ったことに誇らしさを感じたほどであった。次いで、この辺りでは有名な祐天寺へ。ここも小学生の頃は良く遊びに来たものである。この祐天寺の直ぐ近くに、こけし店「つどい」がある。細い道を辿っていくと家の前でおばあさんが作業している。これが「つどい」の女主人であった。以前は良く通った「つどい」も最近はご無沙汰しており久し振りの訪問となった。こけしは玄関近くの一角に展示されていたが、なかなかに良いものがあり入手させて頂いた。その後、小学5年まで通った小学校の前を通り、中には入れなかったので、裏にある八幡神社から中を遠望して帰途に着いた。今夜は「つどい」で入手したこけしの中から佐藤正一を取り上げた。口絵写真はその表情である。

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第690夜:作田栄利のこけし(2)

Eiri_61sai_kao昨夜の新太郎と同時に作田栄利のこけしもヤフオクで入手した。胴底には本人署名で61才とある。このこけしと同じ61才作の栄利こけしが「こけし往来(第38集)」の即売に掲載されており、1万を超える値が付いている。保存状態なども含め、相応の評価がされているということだろう。栄利こけしについては第569夜に戦後のピーク期と言われる56才作を紹介したが、今夜は61才作を紹介しようと思う。口絵写真は、その表情である。

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第689夜:新太郎のこけし(戦前~戦後)

Tunekawa_sengo_kao南部系の常川新太郎のこけしは、昭和40~50年代のこけしブームの頃を経験した収集家にはあまり注目されなかったのではないだろうか。特に戦後の新太郎のこけしはいつでも入手できるような状態であり、その安心感からかコレクションの一員に加わることもなく時は過ぎていった。しかるに、新太郎は昭和56年に亡くなったこともあり、最近は人気が出てきたようで、先日届いた「こけし往来(第38集)」に掲載されている即売品も結構な値が付いている。その新太郎の戦後のこけしがヤフオクに出品されたので応札して入手したが、やはり相応な金額になってしまった。今夜は、その新太郎のこけしを戦前~戦後を通して見直してみたいと思う。口絵写真は戦後の新太郎こけしの表情である。

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第688夜:たつみ以前の巳之助こけし(昭和型)

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佐藤巳之助のこけしと言うと民芸店「たつみ」で頒布された物が有名で評価も高いが、私は「たつみ」以前の巳之助こけし(周助型)にも興味を持っていた。その昭和34年作は特異な前髪が顕著であり第322夜で紹介した通りである。その周助昭和型の中でも、32年作が以前から気になっていた。それは「こけし春秋(No.76)」や「東北のこけし」に写真掲載されている。3月の友の会例会の入札で、その32年作を入手することが出来たので、今夜はそれを紹介したいと思う。口絵写真は、32年作の表情である。

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第687夜:友の会3月例会(H24年)

1203reikai_omiyage_kao今日は東京こけし友の会の3月例会があり出席したので、その報告である。予報に反し春めいた日差しの中、今日も78名の出席があった。3月のおみやげこけしは鳴子系の高橋輝行さんで、三角胴の勘四郎型2種(ロクロ線のみと楓模様入り)と普通型の3種類があった。ギャラリーは直助と英太郎のこげすの展示と解説。新品、中古、入札、抽選の各頒布の後、こけし会ニュースを挟んで、第2部はNHKの取材放送や各地のイベントの紹介がスライドを用いて行われた。口絵写真はおみやげこけしの表情である。

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第686夜:護こけしの後継者

Sanae_h2312_kao遠刈田では平成21年より3人の新人が工人見習いとして、木地挽きと描彩の修業をしてきたが、昨年12月からはそれぞれ師匠に就いて更なる修業を行ってきた。そして、この4月より正式なこけし工人として、製作したこけしを販売することになったとのことである。3人の新人工人は2人が佐藤哲郎さんに、1人が佐藤勝洋さんに師事している。この内、勝洋さんの弟子になったのは達曽部早苗さん(1967年生まれ)である。達曽部さんは勝洋さんの父である護さんのこけしを引き継ぎたいとのことで、その試作品が勝洋さんから送られてきたので紹介したい。口絵写真は昨年12月作のこけしの表情である。

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第685夜:佐藤吉雄のこけし(2)

Yoshio_s16_kaoそれまで殆ど関心がなかったこけしが、何かの切っ掛けで急に好きになったりすることがある。私にとって秋保の佐藤吉雄のこけしは正にそんなこけしであった。その切っ掛けは第564夜で紹介した8寸のこけしを入手したことである。太く大きい前髪と横鬢、やはり太い眉と切れ長の三日月眼と胴のこれも太い緑のロクロ線とが良くマッチしていて、何とも美人なこけしだと思ったものである。その吉雄の戦前の小寸物を入手したので紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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第684夜:洋一さんの善吉写し

Yo1_zenkiti_dai_kao荒川洋一さんから待望の善吉写しが届いた。ヤフオクで入手した木形子洞頒布の善吉3本を洋一さんに渡して、その写しの作成を依頼したのは一昨年の12月。「山河と響きの会」の銀座展で上京した折にお願いしたものであった。お忙しい中、面倒な写しの作成を快く引き受けて頂いたことに感謝したい。送られて来たこけしは期待に違わず素晴らしい出来のものであった。今夜は、そのこけしを紹介したい。口絵写真は、8寸善吉写しの表情である。

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第683夜:10年前の是伸こけし

Yoshinobu_10hon_kao昨日、千葉そごうの宮城県の物産と観光展で上京している柿澤是伸さんと話をしていて、かなり前に作って貰った是伸さんの10本組こけしを話題にした。帰宅して調べてみると、そのこけしは平成14年の作で、その年の年末に横浜人形の家で入手したものであった。是伸さんが本格的にこけしを作り始めたのは平成10年から。それから4年経ち、若手の代表として認められ出した頃であった。今夜は、改めてその時のこけしを紹介したい。今のこけしと比べてみることで是伸さんの成長振りを感じることが出来ると思う。口絵写真は、その時の橘勘治型こけしの表情である。

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第682夜:是伸展(千葉そごう)

Tiba_pinuts_pole今日午後から千葉そごうで開催されている宮城県の物産と観光展に出掛けてきた。昨年は直前に起こった東日本大震災で中止になったものである。こけしの出展は鳴子の柿澤是伸さん。毎年の常連で、すっかり観光展の顔になった感じ。是伸展と言っても良いだろう。本観光展は13日から19日まで開催されており、普通なら初日に行くのであるが、今年は体調と他の用事のために今日になってしまった。既に沢山のお客さんが来たようで、こけしも半分程に減ってしまい、空いたスペースにはこけし絵が描かれた手提げ袋などが置かれてあった。口絵写真は、千葉駅の道路沿いに設置されているガイドレールの支柱の頭。千葉県名物の落花生が乗っている。

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第681夜:福寿作か?

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10日に締切のあったヤフオクに1本の小寸こけしが出ていた。大きさ12cm(4寸)、署名は無く、胴底に「27.10.29 鳴子にて」という購入者の覚書がありますと出品コメントが付いていた。そのこけしは形態から言って「高勘」系であることは間違い無く、昭和27年という年代も気になった。私は内心、福寿さんのではと思いつつ様子を見ていたが、誰も応札する気配はなく、500円の出品価に対して520円で落札出来てしまった。そのこけしが今日届いたので、改めて眺めてみたいと思う。口絵写真は、そのこけしの顔アップ。

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第680夜:大震災から1年(和紀の初期作)

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あの東日本大震災が起こってから明日で1年になる。ここ数日、テレビでも震災特番が数多く放映され、あの大震災を思い起こし、更なる復興への支援を呼びかけている。鳴子の是伸さんから千葉そごうでの実演の案内状が届いた。昨年は案内状を受け取った直後の震災で実演は流れてしまった。あれから1年、復興はまだまだの感が強く、東北のこけし産地も厳しい状況が続いているが、こけしによって癒されることは多い。こけしを通じて支援ができればと思う。さて、今夜は陳野原和紀の初期こけしを取り上げてみたい。口絵写真はその表情。

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第679夜:大野栄治のこけし(ピーク期周辺)

Eiji_s30keyaki_kao 3月に入り早くも一週間が経ってしまった。身体の方は一進一退で咳がなかなか抜けず、話す時に咳き込んでしまうのが困る。年とともに回復にも時間がかかるようだ。一週間もブログを更新しないにも拘わらず、毎日130を超えるアクセスを頂いており、ありがたいことだと思っている。ブログの更新も毎日行っている分には良いのだが、一旦滞ってしまうと再開するのにエネルギーがいる。さて、先月の友の会にて、大野栄治のこけしを入手した。栄治の戦後のピーク期近辺のものと思われる、今夜はそれを紹介したい。口絵写真は、その栄治こけしの表情。

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