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第683夜:10年前の是伸こけし

Yoshinobu_10hon_kao昨日、千葉そごうの宮城県の物産と観光展で上京している柿澤是伸さんと話をしていて、かなり前に作って貰った是伸さんの10本組こけしを話題にした。帰宅して調べてみると、そのこけしは平成14年の作で、その年の年末に横浜人形の家で入手したものであった。是伸さんが本格的にこけしを作り始めたのは平成10年から。それから4年経ち、若手の代表として認められ出した頃であった。今夜は、改めてその時のこけしを紹介したい。今のこけしと比べてみることで是伸さんの成長振りを感じることが出来ると思う。口絵写真は、その時の橘勘治型こけしの表情である。

Yoshinobu_10hon_zentai

写真(2)は「是伸こけし10本組」の箱とこけし。この箱の中に7寸こけしが10本入っており、箱の表には、中のこけしに合わせたこけし絵が描かれている。その時点(平成14年)での代表的な10種類のこけしである。

Yoshinobu_10hon_mae5hon

写真(3)は左から、盛古型1、盛古型2、橘勘治型、大正型、普通型の4種5本。盛古型は本来1種類なのだが、2種類作ってあったので両方入れると11本となる。

Yoshinobu_10hon_ushiro6hon

写真(4)は左から、古鳴子型(楓模様)、古鳴子型(菊模様)、勘治型、是隆受賞型、新勘四郎型、けさの型の6種6本。

顔の表情、胴模様とも緊張感のある鋭い作品である。その分、まだ筆は固く、全体的に余裕は感じられない。これらのこけしと比べると、現行の是伸こけしはたっぶりとした筆遣いでおおらかに柔らかく描かれており、余裕が感じられより愛らしいこけしになっている。是伸さんは、最近お客さんから「目が大きくなった」と言われると話していたが、本項のこけしと比べると確かに眼点が大きくなっている。但し、盛さんのこけしも戦前は瞳の大きなものが作られており、目が細くなったのは戦後になってからである。是伸さんは、しっかりと高勘の伝統を踏まえた作品を作り続けているのである。

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コメント

箱が素晴らしいですね。
こけしはもちろん、箱が欲しいです。

投稿: :☆:*・*:☆:*・*:☆: | 2012年3月18日 (日) 17時59分

☆様
箱ですか。なるほど。
こんなにこけし絵を描いた箱はないですからね。
箱の表が色紙にもなっている。
面倒でしょうから、今だと作ってくれるかどうか…。

投稿: 国恵志堂 | 2012年3月18日 (日) 22時19分

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