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第686夜:護こけしの後継者

Sanae_h2312_kao遠刈田では平成21年より3人の新人が工人見習いとして、木地挽きと描彩の修業をしてきたが、昨年12月からはそれぞれ師匠に就いて更なる修業を行ってきた。そして、この4月より正式なこけし工人として、製作したこけしを販売することになったとのことである。3人の新人工人は2人が佐藤哲郎さんに、1人が佐藤勝洋さんに師事している。この内、勝洋さんの弟子になったのは達曽部早苗さん(1967年生まれ)である。達曽部さんは勝洋さんの父である護さんのこけしを引き継ぎたいとのことで、その試作品が勝洋さんから送られてきたので紹介したい。口絵写真は昨年12月作のこけしの表情である。

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写真(2)は左が昨年(平成23年)12/7作で、右が今年(平成24年)1/5作である。大きさは共に6寸で、左は勝洋さんの弟子になって間もない頃の作、右はそれから約1ヶ月後のこけしということになる。ご覧の通り、既に一定の水準に達したこけしと言って良いだろう。胴模様は護-勝洋と引き継がれた華麗な枝梅模様。左のこけしは頭がやや縦長で右は逆にやや平頭気味である。表情も女性らしく優しく愛らしいものである。護さんのこけしは甘美なものから惚けたグロテスク気味のものまで、その表情領域は広い。その辺りを今後どのように取り組んでいくのか、期待を持って見守って行きたいものである。護-勝洋こけしは私の好きなこけしの1つでもあり、その後継者が出来たことは喜ばしいことである。

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コメント

いつも楽しみにして見ています。胴模様を「枝菊」としていますが「枝梅」が正しいのでは?

投稿: | 2012年3月23日 (金) 07時17分

コメントありがとうございます。仰る通り「枝梅」でした。早速修正いたしました。よく見て頂けて嬉しいです。これからも、よろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2012年3月23日 (金) 08時25分

工人後継者に悩むこの時代に、3人もの新しい息吹を得た遠刈田こけしは、本当に幸運です。3/19に訪ねて行きましたら、達曽部早苗さんと、熊谷裕太さんが、修行なさっておられました。その日、日下さんは風邪でいらっしゃらずでした。
達曽部さんの見事なこけし、今後のますます楽しみな工人さんですね。新人さん達、皆で応援したいです。

投稿: kuma | 2012年3月23日 (金) 09時40分

kuma様
もう行って来られましたか。
やはり産地に近いことは羨ましいですね。
3人とも修業に入って2年半になり立派なこけしを作っています。ほんとうにこれからが楽しみです。
応援したいものです。

投稿: 国恵志堂 | 2012年3月23日 (金) 22時22分

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