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第701夜:堂号と収蔵印2

Seishi_seisuke_s45_kao第645夜で収蔵印を作った話をしたが、今回、本ブログをご覧になった愛好家の方から、篆刻印を頂いた。大きさ2.2cmの大印で「国恵志堂収蔵」の文字が刻まれている。以前作ったものは1.2cmの中印で大きい印も欲しいと思っていたので、有り難かった。この場を借りて、御礼申しあげます。さて、今夜のこけしは、先日の友の会4月例会で入手した高橋精志の精助型。抽選品で出ていたが最後まで残っており、私の番まで回ってきたのである。口絵写真はその精志のこけしの表情。

Kokeshido_in_3hon

写真(2)は国恵志堂の収蔵印。左端が今回頂いた『国恵志堂収蔵』印(2.2cm)、中央が『国恵志堂』印(1.2cm)、右は『国恵』印(0.8cm)。『国恵志堂』印は国恵志堂が特別に頼んで作って貰ったこけし(国恵志堂所蔵古品の写し等)に貼り、『国恵』印は国恵志堂が選定したこけしに貼る。頂いた『国恵志堂収蔵』印は特に大きなこけしに貼る予定である。

Kokeshido_in_sample

写真(3)が収蔵印を貼った状態。右は『国恵』印を貼った日下源三郎のこけし、左は『国恵志堂』印を貼った日下源三郎写し(長谷川正司作)である。

Seishi_seisuke_s45

さて、写真(4)は高橋精志の精助型である。精助型については649夜で小寸こけしを紹介している。「木の花(第拾五号)」の『ピーク期のこけし(二)』に写真と解説が載っている。それによると、戦後の精志は昭和44年の12月に復活し、45年1月に作った50本のうち数本が友の会の1月例会で頒布されて、こけし界に紹介されたとのこと。この復活作は、華やかさの中に土臭い素朴さがとけこんだ、てらいのない佳作であり、このひなびた味わいは45年4月にピークを迎えたとある。本項のこけしは胴底に「1970.4」の書き込みがあり、45年4月近辺の作と思われる。また、「こけし辞典」には45年1月と4月の精助型が載っているが、これらと比べて本項のこけしは頭が平たくなっていて表情の張りも今一つ、また胴のロクロ模様も単調になっていて作行きがやや落ちるようである。ピーク期の作でも選別は必要ということであろう。

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コメント

(新作古作の良し悪しの話は別にして)
収集家・商店が勧めた写し等は抜きにして,本来のひなびた時代の弥次郎系こけしが作られたのは,この頃の精志さんで最後のような気がします。

投稿: のだまち | 2012年4月25日 (水) 17時30分

のだまち様
なるほど、そうかも知れませんね。
精志さんも「たつみ」のメンバになってからは確かに上手くなりましたが、鄙びた弥治郎らしさは少なくなりましたからね。

投稿: 国恵志堂 | 2012年4月25日 (水) 23時36分

蔵書印、書物に限ってと思いきや、こんな素晴らしい使い方もあるのですね!私も試しに真似してみたくなってしまいました。こけしの縁は、ほんとうに豊かな人脈をもつないでくれます。

投稿: kuma | 2012年4月26日 (木) 20時37分

kuma様
こけしの楽しみは、それこそ十人十色。
他の愛好家の話など聞いていると感心させられる事が多いですね。
皆さん、本当に色々と楽しんでいます。
こけし、それ自体だけでも十分に楽しめますが、それを取り巻く人と人との縁も大切にしたいものですね。

投稿: 国恵志堂 | 2012年4月28日 (土) 18時02分

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