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第712夜:昇治の細工こけし

Syoji_enkiti_nuki_kaoもう40年近くもこけしを集めているのに、初めて見るこけしに出会うことがある。戦前のこけしや入手難工人のこけしならいざ知らず、著名で入手も容易だった工人のものである。以前にも書いたことがあると思うが、こけし収集の初期、遠刈田系で好きだったのは、我妻信雄と大沼昇治のこけしであった。昇治のこけしでは、特に円吉型の胴が括れた梅こけしが好きであり、色々な大きさのものや製作時期の違うものを数十本も集めた。にも拘わらず、今回のような梅こけしがあることは全く知らなかったのである。改めて、こけしの世界の奥深さを再認識するものであった。口絵写真は、その梅こけしの表情である。

Syoji_enkiti_nuki_hikaku

写真(2)左が今夜紹介するこけし(8寸)で、右は同時期のこけし(7寸)で以前から持っていたもの。この写真で見る限り、大きさ以外に両者に違いがあるとは思えない。しかし、手に持ってみると、その違いに気付く。左のこけしはとても軽いのである。特別に軽い木を使っているのではない。そう、胴が刳り抜いてあるのである。そして括れの下の部分で2つに分かれるようになっている。

Syoji_enkiti_nuki_in

写真(3)が胴を2つに分けたところ。胴下部は大きく底一杯まで刳り抜かれており、物入れとしても使えそう。子持ちでは無かったと思われるが、中に小さなこけしを入れても面白い。更に、このこけしは頭にガラが入っていて、振ると音がするのである。同じこけしを作るよりも大分手間がかかったことだろう。これが一般に作られていたものか、特注品であるのかは分からないが、一時的なもので、そう多くは作られなかったものと思われる。この特徴ある梅こけしも、今は作る人がいないのが何とも残念である。

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コメント

今晩は、いつもお世話になります。さて、さきほど今回のこけしプレゼントの件についての連絡先をメールで送ったのですが、ちゃんと届いたでしょうか?、もし届いていない場合は再度送らせていただきますので、教えてください。

素敵なこけしを送っていただく上に、この様なお願いをして本当にすみません。ご容赦ください。

投稿: 益子 高 | 2012年6月 2日 (土) 17時49分

国恵志堂様

お返事のメール有難うございました、こけし楽しみに待っています。

投稿: 益子 高 | 2012年6月 3日 (日) 08時35分

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