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第702夜:佐藤吉雄のこけし(3)

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桜の4月が過ぎて、今日から新緑の5月となった。先日(4/29)、久し振りに江ノ島に行って来た。2時間を超える行列に並んで生シラスと生桜エビに舌鼓を打ち、満腹の腹ごなしに島内を一周し、洞窟近くの岩畳から船に乗って戻ってきた。夏を思わせる強い日差しの中、素晴らしい景色と美味しい食事を満喫出来た一日だった。さて、今夜のこけしは佐藤吉雄。吉雄のこけしは第564夜と685夜で紹介したので、その続編である。口絵写真は昭和15年頃の吉雄こけしの表情である。

吉雄のこけしは、第564、685夜で紹介したように、太めの胴の上下に太い緑のロクロ線を引き、その間に重ね菊を描く典型的な秋保様式のこけしが代表であるが、その他に胴の中央部に括れを入れたもの、梅模様を描いたものが知られている。「古計志加々美」には昭和14年作として、胴の中程に括れを入れ、そこに梅模様を描き、その上下には重ね菊を描いた作例が載っている。また、「愛玩鼓楽」には胴に括れはあるが梅模様のないもの、直胴で梅模様を描いたものが載っている。

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写真(2)は吉雄の梅模様こけし各種。左は7寸で「鼓堂シール」が貼ってあり「愛玩鼓楽」452番の原品(昭和15年頃)である。普通良く見かける吉雄のこけしと比べて、頭がやや縦長になっている。真ん中は5寸3分、米浪旧蔵品で、括れ部には緑の波線が引かれ、その上下に梅模様を描いている。左よりやや古く14年頃かも知れない。右は戦後作、戦前作と比べると胴模様の重ね菊が繊細になっいる。梅模様は変わっていないように見えるが、黒の枝が単調になっている。

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写真(3)は江ノ島で食べた食事。右が「とびっちょ丼(海鮮丼)」で生シラス、生桜エビの他、海の幸が満載、この下に酢飯が隠れている。左が「海鮮かき揚げ」で小エビ、タコ、シラスなどのかき揚げの上に釜揚げシラスが乗っている。大きさは30cm近くもあり、ボリューム満点。2人でこの2品にビール2本で食べきれないほどの量である。名物のシラスが生と釜揚げ、かき揚げの3種類で食べられるのでお奨めである。

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コメント

こんばんは、はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいております。
こけしに魅力を感じて10年近く経ちますが、その奥深さに感じ入るばかりでなかなか自分なりの成果が出ないでおります。
今日は美味しそうな海鮮丼と海鮮かき揚げに思わず目がテンに・・
こけしを忘れました。

投稿: なぎさ | 2012年5月 1日 (火) 20時12分

なぎさ様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
我々こけし愛好家はこけしで心や目を満たすことは出来ますが、
流石にお腹は一杯になりません(笑)。
それに、あまりに「こけし、こけし」では食傷気味かも…。
時々は、こけし以外の話題も載せたいと思います。
よろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2012年5月 2日 (水) 09時08分

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