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2012年7月

第746夜:武蔵古作

Takezo_ssyo_kaoいよいよオリンピックが始まった。日本は開会式前の男女のサッカーが勝利という最高の滑り出し。これから暫くは昼夜逆転の生活になってしまうのでは・・・。もっとも深夜のテレビ観戦には未だ身体が付いていかず、せっかくのサッカーのゴールシーンは見損なってしまった。さて、今夜は先日入手した武蔵の古いこけしである。古いこけしのことを良く「古作」と呼んだりするが、その定義はどうなんであろうか。戦前作=古作というのも何となくしっくりしない。そこで個人的には、昭和1桁以前を古作と考えている。今回の武蔵は、その古作の資格を満たしているようだが、何せ相当に黒くなっておりネットの写真では何とも判断できない。そこでぜひ原物を見て見たいと思ったのである。口絵写真は、その武蔵の表情である。

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第745夜:友の会7月例会(H24年)

1207reikai_omiyage昨日(7/22)は、東京こけし友の会の7月例会があり、出席したのでその報告である。梅雨明けとは思えない涼しい気候の中、60名を越える会員が出席された。お土産こけしは南部系の田山和泉さんのこけし3種で、安保一郎型をベースでアレンジしたものと思われる。ギャラリーは輪入りこけし各種が紹介された。新品こけしは、横山水樹さん、佐藤康広さん、菅原修さん、北山盛治さんのこけしが頒布された。今月は抽選は無く、入札は最低価が安くなっており、抽選のように気軽に参加できるものであった。第二部は、各種イベントの報告であり、山形県こけし会総会・懇親会、山河之響の会の7人展、美轆展、安保親子の製作実演(とげぬき地蔵尊)などがスライドを使って報告された。最後に、6月に引き続きジャンケン大会で大寸こけしのプレゼントがあり、盛況の内に終了した。口絵写真は、おみやげこけしの田山和泉さんの「どんくり」である。

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第744夜:本多信夫のこけし

Nobuoh_s14_kao中の沢の本多信夫のこけしを入手することが出来た。このひと月程で、岩本芳蔵、酒井正進に続いての入手で、出品者が同一の方なので、戦前の昭和14年頃に集められたものなのであろう。戦前の中の沢では、岩本善吉、芳蔵の親子がこけしを作っていたが、善吉は昭和9年には没しているため、こけしブームとなった昭和14,5年頃には芳蔵、正進、信夫が三羽ガラスであった。芳蔵は、自身の本人型を作っていたが、正進、信夫は芳蔵の木地に、安藤良弘(工芸試験場の技師)が指導して描彩を行ったと言われている。口絵写真は、その信夫の表情である。

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第743夜:裕介さんの栄治写し(2)

Yusuke_eiji_s20_kao第737夜で、佐藤裕介さんの戦前栄治の写し2種の内の1種を紹介し、続いてもう一方の1種を紹介するつもりが、大分間が空いてしまった。今夜は改めて、もう1種の栄治写しを紹介したい。「原」は第248夜で紹介したこけしで、栄治の戦前と戦後の特徴を併せ持った珍しいもので、戦前なら昭和16年頃、戦後なら復活初期の昭和26年頃の作と思われる。口絵写真は裕介さんの栄治写しの表情。

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第742夜:佐藤武雄のこけし

Takeos_s20mae_kao2009年の2月に、30本程の古品を入手したことは第252夜に書いた。その古品こけしの中に秋保こけしとは分かるものの作者が誰だか分からないこけしがあった。そして、分からないままに日が経っていた。先月末、ヤフオクに、この秋保の古作こけしと表情が良く似たこけしが出品された。先のこけしの素性を探るためにもと頑張って入手した。胴底には「佐藤武雄」と赤字で書かれている。もちろん、武雄の自筆でないだろう。このこけしを入手して直ぐ、秋保を訪問する機会があり、武雄長男の円夫さんに見て頂いた。円夫さんは暫く眺めていたが、武雄であるとの確信は得られなかったが筆遣いは武雄に似ているとの見解であった。口絵写真は武雄古作の表情である。

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第741夜:武志さんの達磨

Takeshi_hatimaki_daruma昨夜の秋保訪問報告でも少し触れたが、今夜は佐藤武志さんの達磨について詳しく紹介したい。武志さんは、佐藤武雄さんの二男で昭和20年の生まれ。昭和38年から木地修業を始め、こけしを作っているとある。こけしは、基本的に武雄型を継いでいる。現在は、こけしよりも木地製品に力を注いでおり、特にミニの木地製品(1cm程の木地玩具や手作り台所セットなど)の精密さは素晴らしい。輪入りこけしの輪も半端ではなく30個もの輪の入ったこけしもあった。輪入りは達磨にも応用されて、赤白の回る鉢巻を締めている。口絵写真は、その鉢巻達磨の頭部である。

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第740夜:秋保の里現況(2)

120710akiu_satokazu_100pon今夜も昨夜の続きで秋保の話を続けたい。秋保工芸の里には、昨夜紹介した鈴木明さん、我妻吉助さんともう1軒、佐藤円夫さんの工房が店を開いている。お店に入ると奥さんが店番をしており、来意を告げると円夫さんが現れた。事前に訪問の連絡をしておいたので、早速武雄作と思われる古いこけしを見て貰う。円夫さんは佐藤武雄さんの長男で昭和17年生まれ。戦前から戦後直ぐの頃の記憶は乏しく、明確な答えは聞けなかった。この件については別項で報告の予定。円夫さんの工房を辞して温泉街に下り、山尾さんのお店に寄るが、やはり店を閉まっていた。最後に武雄さんの二男の武志さんの工房に立ち寄った。口絵写真は大きな切り株に100本のミニこけしを載せた置物(円夫作)。

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第739夜:秋保の里現況(1)

120710akiu_agatuma_koduti10日にカメイ美術館で「私の好きな戦後のこけし」展を見学した後、秋保の里を訪れた。実は秋保に行くのは今回が初めてであった。最近、秋保の古いこけしを入手したこともあり、その調査も兼ねての訪問である。秋保のこけしは遠刈田系の亜系(秋保亜系)と位置づけられており、大きな頭、太い胴に緑の太いロクロ線が象徴的である。その中心的存在であった菅原家は敏さんが亡くなった(平成4年)ことで断絶しており、今回は、残る山尾家と佐藤家に訪問の連絡をした。ところが、山尾家は現在こけしを作っていないとの返事があり、結局は佐藤家のみの訪問となってしまった。口絵写真は我妻吉助さんの打ちでの小槌(ガラ入り)である。

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第738夜:「私の好きな戦後のこけし」展

120710kamei_poster昨日(10日)より、仙台のカメイ美術館にて、東京こけし友の会の「プレ創立60周年記念展示会」である『私の好きな戦後のこけし展』が開催され、行って来たので紹介したい。この展示会は、東京こけし友の会の会員が出品しており、戦後のこけしに限られている。但し、「好きなこけし」というのがテーマであることから、純粋に「伝統こけし」に拘っている訳ではないようだ。友の会には、最近若い会員も増えており、そういう方々がどのようなこけしに興味を持っているかを知る上でも、有意義な展示会である。出品者は72名で、一人5本が基準であるため、約350本が展示されていることになる。その他に、友の会の周年(5年毎)記念こけしや、会の最初の機関誌である「こけしの郷愁」と初期の「こけし手帖」が展示され、友の会の歩みが周年こけしの後方に掲示されている。なお、期間中に工人を招待した2回のトークショーが企画されており、招待工人のこけしも即売されるとのことなので、多くの方に参加して頂きたいと思う。第1回トークショーは8/5(日)14:30~16時で、招待工人は柿澤是伸さん(鳴子)と佐藤康広さん(仙台)。第2回トークショーは9/1(土)11:00~12:30で、招待工人は佐藤一夫さん(遠刈田)と西山敏彦さん(土湯)である。

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第737夜:裕介さんの栄治写し(1)

Yusuke_eiji_s6_kaoいわき市の佐藤裕介さんからこけしが届いた。今年の3月に依頼した大野栄治の写し2種である。昨年の東日本大震災による原発事故で、佐藤誠孝さん一家は赤城山に避難してこけし製作を続けていたが、裕介さんは一足早く、いわき市に戻りこけしも作っていた。そんな厳しい状況下での製作であり、改めて感謝したい。今夜は2種の内の1つ、昭和6年の大野栄治(米浪旧蔵)の写しを紹介したい。口絵写真は、その写しの表情である。

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第736夜:津軽こけし製作実演

120630_abo_jizo_tori昨日(6/30)から7/4まで、東北地方復興支援と題して津軽系の阿保六知秀・正文父子による、こけしの製作実演が開催されているので、出掛けてきた。場所は「とげぬき地蔵」で有名な「とげぬき地蔵尊高岩寺の信徒会館」である。JRの巣鴨駅を降りて大通りを右方向に向かうと、暫くして道が二手に分かれ商店街の方に足を踏み入れる。ここが「巣鴨地蔵通商店街」で高岩寺の参道のような雰囲気である。その商店街を3分程進むと、右手にとげぬき地蔵のある高岩寺があり、その手前の土産物屋のような建物が信徒会館であった。既に夕刻の16時に近い時間であったが、会場内には多くの人が居て、実演を見たり、こけしを選んでいた。商店街に面していて人通りも多いため、こけし愛好家以外の一般の方々も多いようであった。口絵写真は商店街の入り口である。

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