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第749夜:正司さんの吉太郎古作写し(1)

Masashi_keifu_kichi_kaoお盆の最中、今日は久し振りに朝から雨が降って、やや涼しい1日である。今年の2月にヤフオクで小林吉太郎の古そうなこけしを2本入手し、その後、このこけしの写しを長谷川正司さんにお願いしていたが、そのこけしが出来上がった。カメイ美術館でのトークショーの前日に米沢に行って出来上がり品を見せて貰い、その後送って貰った物が届いたのである。今夜は、その内の1本、第666夜で紹介したこけしの写しである。口絵写真は、その写しの表情。

Masashi_keifu_kichi_hikaku

写真(2)が、今回出来上がった写しである。左から3本目は「原」こけしで、「こけし 美と系譜」の(74)と同手と思われる。頭はやや長めで胴は太く、昭和初期の作としては異色のこけしである。最近、正司さんが作っている吉太郎型は胴が細めのシャープなものが多く、新たな挑戦をして頂いたことになる。木地材はサワクルミ。「原」はかなり色が飛んでいるが、細部まで忠実に再現してくれた。特に鋭い眉・目はかなり意識して描いているが、中には現在作っているこけしに近いものも見られ、これらは無意識の内にそうなってしまうのだろう。

Masashi_keifu_kichi_namisen

写真(3)に波線の様式を示す。左が写しで、右が「原」。写しを作っている中で、正司さんは、胴下部の波線が、山と谷を交互に続けて描いたのではなく、山形の半円を繋げたものであると教えてくれた。これには気が付かなかった。吉太郎の他のこけしの波線がどうなっているか分からないが、正司さんのこれまでの吉太郎型では、山と谷の波線だったので、半円繋ぎの波線は今回が初めてとなる。「原」を手元に置いての写しの成果であろう。

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コメント

こんばんは!はじめて投稿します。自分は東北の木地だるまを集めているのですが、こけしも興味があり、かなりの数を集めています。このブログを見てすごく参考になります。よろしくお願いします。ちなみに、本文とな離れて恐縮なのですが、温海の阿部さんのこけしについて、色々お聞かせ頂けるとありがたいです。よろしくお願いします。

投稿: だるま三昧 | 2012年8月14日 (火) 20時03分

だるま三昧様
コメントありがとうございます。
阿部さん(常吉、進矢など)のこけしはそれ程持っていないのですが、機会があれば紹介したいと思います。
よろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2012年8月14日 (火) 23時02分

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