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第753夜:美津雄の古型ロクロ(その3)

Mitsuo_hisa_rokuro_kao8月も今日で終わりというのに暑さが一向に和らがない。今週は昼間の外出が多く、暑い日差しをイヤッというほど浴びてしまった。それもあってかブログの更新も遅々として進まない。さて、先週の友の会の臨時例会の入札で気になるこけしがあった。盛美津雄さんのロクロ模様のこけしである。このロクロ模様のこけし(古型ロクロ)は好きなこけしでかなり集めているが、今回のこけしは特に出来が良く、出席者の評判も良かった。気になるということは欲しいということであり、頑張って何とか入手することが出来た。今夜は、そのこけしの紹介である。口絵写真はその表情。

Mitsuo_hisa_rokuro_book

家に帰って、文献を探してみると、津軽こけし工人会が平成6年10月に発行した「やさしさの匠(津軽こけし録)」の盛美津雄の項に写真が出ていた。(上記、写真2)

Mitsuo_hisa_rokuro_2hon

写真3は美津雄さんの古型ロクロこけし。右が昭和62年作の6寸、左が本項のこけし尺2寸。右のこけしとの違いは、首があること、ロクロ線の配色の違い、特に最下段の赤ロクロ線の幅が太いことである。右のこけしは戦後の盛秀の同型こけしを手本にしたものであろう。

Mitsuo_hisa_rokuro_hikaku

そこで、本稿のこけしの「原」を文献で探してみたところ、久松旧蔵の盛秀こけしが見つかった。写真4をご覧頂きたい。左が久松旧蔵品(1尺2分、昭和12年頃)で右が本項のこけし。大きさ、首の付いた木地形態、ロクロ線の配色、表情が殆ど同じなのが分かって頂けると思う。やはり良い「原」を元にして作られた写しは良い出来であることが分かる。

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コメント

ご無沙汰しております。本当に毎日暑いですね・・
今回のストーリー、きちんと完結していてとても説得力がありました。
実に奥が深いですね!

投稿: NT | 2012年9月 1日 (土) 01時26分

NT様
お久しぶりです。
今日、ようやく雨が降りましたね。これからは徐々に秋らしくなっていくのでしょうね。
今回は、ルーツ探求の旅みたいなものです。1本のこけしでも色々な楽しみ方があって、それがまた、こけしにのめり込むことになってしまいます。困ったものです(笑)。

投稿: 国恵志堂 | 2012年9月 1日 (土) 23時28分

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